yamaフォトライフ COOPER

金剛山・大峰山系の四季を EOS 6D / MでSHOT!

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

大普賢岳

2011年12月11日(日)
大普賢岳ピストン

20111211_TOP.jpg

2011-2012シーズン雪山開幕…


この秋、今年の紅葉狩りは大普賢岳と決めていたが、
色々と都合が合わず、結局実現することが出来なかった。

台風の影響もあり、今年はもう大峰を歩かないつもりでいたが、
先週、ブログ「段平の山登りと家庭菜園の日記」の段平さんの
大普賢岳レポ
を拝見し、再び大普賢岳への登頂意欲に火が着いた。



大普賢岳は、名前がカッコいいだけでなく、段平さんの記事にも
あるように鎖、梯子、岩など一通りのアスレチックを楽しめる山として有名で、
大峰奥崖道の通過点でもある為、人気の高い山となっている。
標高も1,779.9Mと高く景色も抜群、奈良県だけでなく近畿を代表する山の一つだ。

さて、昨日、一昨日と下界でも気温がかなり下がって冷え込んだので、
雪の量が心配になり行くのをやめようか迷っていた。
丁度、昨日の深夜に約11年ぶりに日本全土で月食が見られるということで
撮影意欲も邪魔をしたが、火の着いた登頂意欲を消すことは出来ず、
月食撮影も諦め、ピストンで行けるところまで行くことにした。

4時30分、起床。
前日にザックやブーツは車に積んでいたので
簡単に準備を済まし4時50分に出発。
久しぶりの大峰山行に気持ちも高ぶってくる。
いつもの近所のコンビニに寄って朝飯と万一の為の食料も調達。
時短の為100円高速から南阪奈道路経由でR169へ。
普段は下道Onlyだが、今日は雪山登山を考慮して出来るだけ早く
登り始めたかったので、南阪奈道路の恩恵を受けることにした。

R169は、途中、台風12号の影響で、大規模に道路が寸断されている箇所があり
迂回路が出来ていた。日の出前でまだ暗かった為、
その爪痕は見えなかった。
新伯母峯トンネルを抜けて和佐又山方面に右折し標高を上げていくが、
途中、いきなり道路の脇に雪が見え始める。
「おいおい、ここでこれって、ヤバいんちゃうか…」
先へ進むと案の定、道路にも積雪が。。。
どう見てもヤバイので、少し戻った広い場所でチェーンを装着する。
来週、冬タイヤにチェンジする予定にしていたが、
もっと早く交換しておくべきだった。
それでもチェーンは積んどいて正解だった。
201112110001_b.jpg

201112110002_b.jpg

201112110003_b.jpg

7時30分。
和佐又山ヒュッテに到着。
駐車料金は、3時間500円で、それ以上なら1,000円とのことで、
とても3時間では戻れないので、1,000円を払う。
201112110004_b.jpg

201112110005_b.jpg

今日のテントはこの一張りだけだった。
ヒュッテのお母さん曰く、4名の方が昨日の晩から雪中キャンプされ、
今朝早く、逆行で周回へ向かったとのこと。

「今日は上まで行くのかい?
 昨日一気に雪が降ったからね~、上の方は膝上くらいらしいよ」

『いけるとこまで行って無理なら引き返します』

201112110070.jpg

7時55分。
天気予報どおり快晴とまではいかないが、青空は見えている。
ここのキャンプ場で少し積もっているので、
早速、軽アイゼンを装着して出発する。
201112110007_b.jpg

201112110008_b.jpg

ヒュッテの丘より
201112110009_b.jpg

3つの碑の向こうにこれから向かう山が見えている。
201112110010_b.jpg

ブログでよく見る風景。
危険な香り漂うイカツイ山容。
雪は思ったほどない感じだが果たして…。
201112110011.jpg

動物の足跡。たぶんシカか何かだろう。
この足跡はこの後山頂付近まで続いていた。
201112110012.jpg

9時05分。
この辺りから巨大な岩窟地帯が続く。
201112110013.jpg

下山時に昼飯の場所に丁度いいな~なんてこの時は思っていた。
201112110014.jpg

201112110015.jpg

201112110016.jpg

201112110018.jpg

201112110019.jpg

画になる情景をササっと撮影し、メインの笙ノ窟に到着。
201112110020.jpg

もったいない気がしたが、雲行きも怪しくなってきたし、
先の雪の具合が気になったから、撮影を楽しむのは下山時にして先を急いだ。
201112110021.jpg

岩窟地帯を抜けると、激登りの谷が現れた。
ここで、今日最初のスリルを味わう。
雪もいきなり深くなり、体重を乗せるとズボりだす。
一歩前に踏み出して体重を乗せると深く落ち込み足場を固める。
また一歩踏み出して同じことをする。
首を真上に振るくらい傾斜が急なので、落ちたらかなりヤバく、
慎重に一歩一歩踏み出す。
201112110022.jpg

ここの谷の終わり際、梯子にもう少しで手が届く距離なのに届かない。
あと一歩踏み出したいところにまた緩そうな深い雪が。
そのスペースを固めて一歩だけ進み、何とか梯子に手が届いた。
後は腕の力で梯子に足を運びだした。

10時00分。
日本岳のコルに到着。
ここで小休憩を取る。
この辺りから、前太ももに少し違和感を感じ始めた。
山と高原地図のCTではこの辺りから1時間20分となっているが、
この雪なので2時間は掛かるとして、12時半までには到着すればいいか。
201112110023.jpg

休憩を10分ほど取り再出発。
こういう橋はアイゼンがギシギシ引っかかって歩き辛い。
201112110024.jpg

10分ほど登ると石ノ鼻に到着。
201112110025.jpg

頭上では、少し手前から霧氷が目を楽しませてくれるが、
足元は、相変わらず危険な箇所があって気が抜けない。
201112110026.jpg

201112110027.jpg

201112110028.jpg

ここの手前、ちょっとトラバースするところでもズボる。
深い谷の部分なので本当に怖い。
写真を撮る余裕もない。
先行者のトレースはこの部分でちょっと大きいトレースになっているのに気付いた。
やっぱりワカンが必要だったんだろう。
今日の装備はまだ3シーズン仕様だ。
冬山グッズを買えてなかったのが悔やまれる。

この感じがあとどれくらい続くのだろう。
この後もっと雪が深くなったら?
朝見えてた青空もどこかに行ってしまったみたいだし、
さらに雪が降って、最悪吹雪いたら??
下山出来るだろうか???
3月の山上ヶ岳での撤退が頭をよぎり初めた。
そしてまだ登りの途中なのに前太ももが疲れて痙攣しかけるようになってきた。
一歩一歩踏ん張り続けたからだろう。
足先も冷たい感じが続いている。

どうする?また撤退か?
確かに吹雪いたらヤバイな。でももう少しで頂上かもしれんし。。。
そもそも無積雪期に一回は登っとかなあかんかったんではないか…。
そんな一人問答を1分ほど続けていると、先行者のトレースがすぐに
つぼ足に戻っているのが見えた。
…じゃとりあえずもう少し行けるとこまで行ってみるか!
先行者を信じて気合いを入れ直し、再び慎重に歩き始めた。
201112110063.jpg

10時55分。
小普賢岳の登り口に到着。
当然今日はパス。

ここでまた撤退しようか迷っていた。
太ももが結構な悲鳴を上げてるし、
地図を見て、石の鼻からここまでの距離と、ここから大普賢岳までの距離を
比較すると、どう見てもここからの距離の方が長い。
ここまで掛かった時間で計算しても、12時は間違いなく超えそうだ。
体力的にもどうかわからないが、あともう少しだろうと信じて
アミノバイタルを投入し再出発。
そして、ここのすぐ先の激下りはかなり深い雪で危険な状態だった。
先行者のトレースが本当に助かった。
201112110030.jpg

小普賢岳と大普賢岳の間のコルを過ぎた付近から小普賢岳方面を見る。
少し晴れ間が覗いている?
201112110031.jpg

こちらは少し進んだ地点から見る大普賢岳方面。
頂上はガスガスだ。
頂上へ行ったとしても展望は望めないだろう。
だったら何のために頂上へ行くのか。。。
いや一応てっぺん踏んどきたいし…。
それにしても、てっぺんまだか~
そんなことを繰り返し考えながら、
201112110032.jpg

ガスガスの雪道の中、痙攣しかける前太ももに気合いを入れ、
201112110033.jpg

やったー到着!
と思いきや、「←大普賢岳」と←が付いてる。。。
そりゃそうか、まだ上があるのが遠くから見えてました…。
201112110034.jpg

201112110035.jpg

201112110064.jpg

もう少しで山頂だと分かると太ももの痛みも我慢出来、
足の運びも自然と速くなる。
201112110065.jpg

今度こそ本当に、
201112110036.jpg

大普賢岳頂上に、
201112110037.jpg

無事到着!!
12時05分!
登り始めて4時間半くらい。
疲れたけど撤退しないでよかったー。
201112110038.jpg

201112110039.jpg

201112110040.jpg

201112110041.jpg

201112110067.jpg

展望は望めないが、諦めなかったからこそ得られる何とも充実した達成感。
ここで一人の登山者が逆周回から登頂してきた。
この後も今日はこの方以外とは会わなかった。
しかし、この方、良く見ると、冬用のブーツだがノーアイゼンだ。
ザックにはピッケルが付いていた。
201112110068.jpg

12時30分。
ちょっと長く滞在しすぎた。
下山に2時間30分掛かると3時下山。
プラス40分の昼御飯を考えると、今日行きたかった「入之波温泉 山鳩湯」に
行けなくなってしまう。
ここの温泉は受付が16:00までで、入浴は17:00までと早めに閉まってしまうのだ。
でも昼飯を食わないわけにはいかない。
迷った挙句、今日の昼飯(マルちゃん カレーうどん 甘辛)は諦め、
その代わりに行動食を多めに食べ、途中でコンビニで買ったおにぎりで充電することにした。
201112110044.jpg

小普賢岳。
…って晴れ間が戻ってきた!なんで今頃!あぁ~あ。
201112110045.jpg

プチモンスター
201112110046.jpg

こんな危なそうな場所も…
201112110047.jpg

さっき居た大普賢岳をチラ見。
201112110049.jpg

201112110069.jpg

小普賢岳。
ここにくるまでの登りは疲れた。
201112110050.jpg

どんどん下って日本岳のコル。
ここでおにぎりを食べることに。
あぁ~あ、おにぎりだけか、カレーうどんが…。
時刻は13時50分。
何とか15時にはヒュッテに戻りたい。

下山は痙攣し掛かる足の痛みをこらえてペースアップした。
結構な暑さになってきたのでレインウェアを脱ぐ。
休憩してると2名の親子らしい方たちが登って来られた。
今からだと石ノ鼻までかな、なんて言っておられた、
ザックにはワカンが装着されていた。
やっぱり!
201112110051.jpg

笙ノ窟。
201112110052.jpg

この辺りではもうトレラン状態。
今日の重量は10kgちょいなのでちょっと走るとキツイ。
食料やらレンズやら入れるとそれくらいになったが、
実際使ったのは、広角レンズとレインウェアだけだった…。最悪。
201112110053.jpg

201112110055.jpg

201112110056.jpg

14時50分。
無事ヒュッテに到着。
ここのお母さんにバッヂがあるか聞いてみると品切れだそう。
その後少し話しこんだ。
気付いたら15時過ぎになってる。
いや、もう時間がないんで、と思っても優しい語り口調に
抜けだせなくなる。

『今日は山鳩湯に寄るんです。受付16時ですよね?』

さりげなく聞いてみると、「17時まで入れるよ。」
いや、分かってるけど、『受付は16時なんですよねー。』
「17時だよ」
そうですか…。
とりあえずもう少しだけ話しをした後、
和佐又ヒュッテお土産人気No.1らしい沢庵を嫁さんに買う。
そのついでに干し柿を頂いた。甘めでおいしかった。
201112110058.jpg

足早にヒュッテを離れ、行きと同じ場所でチェーンを外し、
169号の大迫ダムのところを右折。
そこからAT2速と1速を駆使し、猛スピードで山道を走る。
CVTだけど一応エンブレが効くので運転しやすい。

15時58分。
山鳩湯到着。ギリギリ間に合った~。
201112110059.jpg

201112110060.jpg

やっぱり16時でした~(笑)
201112110061.jpg

入之波温泉はぬるめのお湯でずっと浸かっていられる感じで、
のぼせそうになったが、肌はすべすべになり、芯から温まって
いい温泉だった。

大普賢岳は、やっぱり一度無積雪期に来ておくべきだった。
これほど雪が深くなっているとは思わなかったし、
体の疲れ方は過去3本の指に入るくらい疲れた。
1月になると更に近づきにくくなるので、
とにかく何とかギリギリ間に合って登頂も出来てよかった。

大峰の冬は大変厳しいので、
この時期から雪山のリスクを考えた装備を揃えて望むべきだったと反省した。
全部揃えると高額なので、今回の山行を元に、あった方が良かったものを
ピックアップして揃えていきたい。

今回は段平さんの記事のおかげで来ることが出来ました。
どうもありがとうございました!



撮影機材
CANON EOS 7D
CANON EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM
SIGMA 17-70mm F2.8-4 MACRO HSM

関連記事
スポンサーサイト

| 大峰山系 | 01:00 | comments:10 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

2週間ほど前は雪等ほとんど無かったのに
もう無理ですねぇ冬装備は何一つ持ち合わせてないので(涙)

この雪道を大普賢までって 凄いですねぇ。
景色が全然違いますね~やっぱ雪は良いな~・・・

12本爪のアイゼンとピッケルが欲しいです。

タイヤチェーンですが、私は冬用タイヤが無いので
写真に写っているような、ゴム製のチェーンを持っていますが
ジャッキアップしないと装着出来ません(スルメを焼いた状態のようで?)
良い方法を御存じでしたら教えてください。
ジャッキアップを合計4回するのが邪魔くさいので雪のある所は
中々行けません(涙)。

| 段平 | 2011/12/17 21:26 | URL |

段平様

12/5の記事を拝見し、今のうちに!
と思ったのですが、時すでに遅しでした…(笑)
小普賢の肩から見る下りのヤバさには愕然としました。
ピッケルとアイゼンは僕も近々買うつもりです。
凍ってたら絶対必須でした。。。

タイヤチェーンはソフト99の救急隊ネットを使っています。
2分割になっていて、タイヤの内側からチェーンを入れ込んでタイヤに被せ
フックで取り付けていくタイプなので、ジャッキアップ不要なんです。

前車のチェーンは、分割式じゃなかったんですが、
タイヤの上から被せ、下側で仮止めして車を少し動かし、
チェーンがタイヤの上側に来たところできちんと付ける
といったタイプだったと思います。
FFなのでいつも前の2本だけしか付けてなかったんですが
それでも車をいちいち動かすのが面倒でした。

樹脂製のチェーンはたいていこんな感じだと思いますが、
後者の付け方でどうでしょうか?

いつもコメント頂いてるAceさんが車に詳しいので
いいアドバイスをくれるかもしれません(笑)

| COOPER | 2011/12/17 22:51 | URL |

 いつもコメントをさせてもらってるAceですが、
申し訳ありませんが雪道を自分で運転して走った
経験がほとんどありませんので、チェーンについては
詳しくないんですwすみません。分割式のチェーンが
あることも知らなかったくらいで...。

 それにしても雪山登山は行くか戻るかの判断が
難しそうですね。命に関わることですからね。
でももう少し先に絶景があるかも、と思うと
戻るに戻れませんよね。いつもながらCOOPERさんの
行動力には感心させられます。

| Ace | 2011/12/18 05:14 | URL |

Ace様

そうでしたか…。無茶振りしてすみませんm(__)m
どちらかというと夏派でしたね。

そうなんですよね~絶景を期待して進みたくなるんですよね~。
だから撤退を決断するのはいつも難しいです。
去年、今年と、今の装備では冬の大峰に限界を感じたんで、
ちゃんとした冬山ギアを近々買おうと思ってます。
これで当分カメラ関係の装備UPは停滞してしまいます(涙)

| COOPER | 2011/12/18 12:15 | URL |

 山装備とカメラの両方に投資するのは厳しいですね~。
僕は以前は車にお金を使ってたのですが、それが無くなって
今はカメラ関係のみになってます。

 登山に興味が無いわけではなく、雲海の撮影をいつか
してみたいと思ってます。ただ装備は全くありませんし、
いつ実現出来るかはわかりません。その気になった時には
ご指導をお願い致します。

| Ace | 2011/12/18 20:14 | URL |

アドバイスありがとうございます。
トライしてみますが
かなり不器用ですので自信は・・・。

| 段平 | 2011/12/18 23:34 | URL |

Ace様

そうなんですよ、両方に投資はなかなかできませんね~。

雲海の写真、是非次の夏に一緒に行きましょうよ!
手軽にロープウェイやバスで行けるとこもありますし。
山ギア選びも喜んで付き合いますよ~。

| COOPER | 2011/12/19 23:46 | URL |

段平様

チェーン、そのやり方に対応していないかもしれませんが、
うまくいくことを祈っています。
僕も自分のレベルの範囲で無理なく雪山を楽しみます!

| COOPER | 2011/12/19 23:54 | URL |

 まずは大げさな装備が要らない場所でぜひ
撮りたいと思いますのでよろしくお願いします!

| Ace | 2011/12/20 08:31 | URL |

Ace様

了解です!夏になりますが、
手軽に雲海を撮影できる体験コースを企画します!
近づいたら参加者募ります!

| COOPER | 2011/12/20 22:13 | URL |















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://hiroodiary.blog111.fc2.com/tb.php/48-5b4590c4

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT