弥山・八経ヶ岳 DAY1
10月3連休。当初、北アルプスに遠征に行くつもりだったが、中日の天気がいまいちだったので早々に諦めた。天気がよさそうだった四国も直前では微妙な感じに変わってしまい、いつもの大峰へ行くことにした。90番から奥駈道に出て弥山・八経ヶ岳を目指す。
この日はke-nさんとexpress55さんも同じルートを歩かれる。お二人はスタート時間が少し早い為、弥山で合流することにした。11(日)の天気は、朝のうちは雨で昼前から回復し翌日の午前までよさそう。雨を避けるように11(日)の9時半頃から登り始めた。

登り始めから特徴的な木が多いこのルート。今回は木の根と足元の秋に着目してみた。まずは逞しい二の腕を自慢するヒメシャラ。

気を集中して構える武道家

絡み合ってまるで生き物のような造形。

枯れ葉やドングリが確実に季節が進んでいることを感じさせてくれる。この根は、色合いや模様が落ち葉の枯れた色と同化していっているようで面白かったので、根をメインにフレーミングした。

ゾウの鼻みたいな根っこや、

鳥の足っぽい根っこなど、自然の造形美にはいつも驚かされ、楽しませてもらっている。

そして、巨木の根っこは反対側が迫力満点。


原生林っぽく

嫁さんも巨木と向き合い、あれこれと楽しんでいた。この巨木は今年3回目だが、これからも長く対峙していきたい。

少し登るとうす曇りの大普賢岳。

キッコウハグマ

標高が上がるにつれて、辺りは徐々に色づき始める。


奥駈道に出るとシロヤシオが真っ赤。よく見ると傷んでるのが多いけど、遠めで見るとまだまだ綺麗。

弥山に続く稜線は色づいているものの、うす曇りの中でも褪せた感じは否めない。

傷んだ紅葉ばかりではなく、ところどころに見応えのある紅葉が出てきて楽しませてくれる。

落ち葉で彩られた快適な奥駈道。ここから弥山までのルートは、さほどきついアップダウンがないので、多少重い荷物でも気分的に楽な方だ。

この稜線は特に黄葉が目立って綺麗だった。

色づきのタイミングがよく、唯一と言っていい鮮やかさだった。嫁さんにちょっと待ってもらい三脚を立てて何枚か撮影。5分だけと言いながらも気づけば20分ほどが経過していた。


シロヤシオと八経ヶ岳

奥駈道でもトップクラスのこの快適な区間は、この時期は特に気持ちいい山歩きが出来る。雨上がりでうす曇りの中のハイクだけど、嫁さんもこの区間は気に入ってくれたみたいでなかなか前に進まない。

やっぱり黄葉が綺麗。

行者還トンネル西口からの出合までは登山者も少なく、のんびり歩けるのがいい。

色んな色が入って楽しい景色。

雨上がりで登山道の状態は良くないだろうと予想していたが、実際は笹原の濡れもなく登山道は乾いていて少し驚いた。出発が遅かったのもあるけれど、この山の吸水力が優れているということだろうと勝手に納得。

前回最も気に入った場所も秋色に衣替え。太陽が照りつけて濃い緑が活き活きした盛夏の情景がここはピッタリかも。そして、撮影中のke-nさんとexpress55さんと合流。長らくお待たせしてしまいました。ここからは皆でのんびり弥山を目指す。


枯れてるのがところどころ混ざって残念だけど、それでも赤や橙が鮮やかな彩を見せてくれた。



奥駈道出合で昼食に。僕たちは簡単におにぎりとパン、行動食少々。

ここから聖宝ノ宿跡までは、しっとりした紅葉を楽しめた。




最後の急登を登り、弥山に到着。

初めての大峰で初めてテント泊をした5年前の10月と全く同じ場所にテントを張った。最近はど真ん中に張ることが多かったのでこのポジションは5年ぶり。平らで寝心地がよいこの場所に久しぶりに体を預けながら、初めての大峰と初めてのテント泊にワクワクしていた当時のことを嫁さんと思い返して感慨深くなった。僕たちの現在の大峰とテント泊への拘りの原点となった場所だ。そして今回、Khufuはトレッキングポールをいつもより5cmほど低くセッティングしたら、より綺麗なラインで張ることが出来た。

ガスガスの中、今回は八経ヶ岳も行くことに。ke-nさんたちはガスなので明朝登られるとのこと。

山頂直下、松と崖の絶景ポイント。ここはガスか雲海がよく似合うお気に入りの場所。

八経ヶ岳到着。誰もいないし、ガスの中だけど、なぜかここはホームど真ん中のような感じで落ち着く。

立ち枯れとガスが演出する迷いの森。

夕景は雲に覆われ断念した。

夕食は皆個性的で見ていて楽しい。

僕たちは長年愛用中の鍋キューブで鍋にした(鶏だし・うま塩)。ランタン代わりのペットボトルライトに包まれて、楽しい山キャンタイムはまったりと過ぎていった。

つづく
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| 大峰山系 | 13:03 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑
COOPERさん、こんにちは。
抜歯したところは痛んでいませんか。
何時の間にやら、記事がCOOPERさんの方が早くなってしまい焦り始めております(笑。
今回も楽しい弥山の初日でしたね。
写真は光線的にもの足りぬ部分がありましたが、
そんな中で、木の根に注目された部分や、
シロヤシオの巨木のバックに山肌を持ってくるなど、
参考になる部分をたくさん拝見させていただきました。
巻道を通らずに、P1516へ必ずやってくるだろうと、
撮影して待っていてドンピシャでしたね。
皆で囲む食卓も楽しく、COOPERさんの鍋は美味しかったです。
55さんの手つきを見ていると、鍋がひっくり返らなくてよかったねと思ってしまいます(笑。
| ke-n | 2015/10/24 15:36 | URL |