五竜岳~唐松岳縦走 DAY1
今年の夏は、後立山、南八ヶ岳、南アルプスあたりを歩きたいと思っていましたが、梅雨に戻ったような変な天気で長く日程を取れそうにない感じ。ヤマテンでは13(木)~14(金)が唯一狙い目だったので、1泊で五竜岳、唐松岳を縦走することにしました。
五竜岳は冬の撮影の下見を兼ね遠見尾根から登り、翌週の下見がてら唐松岳経由で、登山道、C.T.、花の状況などのチェックのため八方尾根を下山します。遠見尾根はアップダウンや急坂があり、なかなかしんどいコースと聞いていたので、久々のソロということもあり少々不安も。アルプスの稜線でKhufuを張るのも初めての試みなので、これも楽しみの一つでした。
朝の八方尾根第二駐車場。隣の第1郷の湯は改修工事中でしたが、足湯があったので出発前に少しだけ浸かりました。白馬三山がくっきり見えています。

五竜岳。もうすぐ行くよ。

第二駐車場真向かいの八方インフォメーションセンターで8:15発の花三昧号に乗ります。(白馬会場1日フリー500円)
http://www.vill.hakuba.nagano.jp/privilege/hanazanmai/

エスカルプラザでは、地元の野菜やスイカが売っていてそそられました。

遠見尾根を撮り続けておられる写真家重金さんの写真展が2階で開催されていました。迫力あるお写真にテンションが上がります。

ゴンドラテレキャビンに乗り、アルプス平駅で展望リフトに乗り換えます。(通しの登山チケット片道1,300円) アルプス平はシモツケソウのお花畑が綺麗でした。

リフト終点までの斜面一帯は「白馬五竜高山植物園」になっていて、2000年頃から、スキー以外の観光業として㈱五竜と地域の方々で高山植物の植栽を始められたようです。現在では、日本植物園協会加盟の植物園になり、白馬村をあげての企画「白馬Alps花三昧」のメイン会場にもなっています。
http://www.hakubaescal.com/shokubutsuen/about/#history

9時30分。お花畑を満喫し、ゆるゆるな気分でスタートです。

シロバナクモマニガナ

ミヤマコウゾリナ

タマガワホトトギス

ブナの枝ぶりも綺麗です。

30分ほどで見返り坂。

振り返ると、案内板のとおりアルプス平の眺めが最高です。スタート地点が随分小さく見えます。


10時17分、一ノ背 髪。息が上がりっぱなしで小休憩します。

ミヤマママコナ。初めて見ましたが面白い形です。

八方池山荘が見えてます。

登山者や観光客が続々やってきます。装備からして、9割が小遠見山トレッキングかな。

10時40分、二ノ背 髪に到着。小遠見山はもうすぐです。

パラグライダーが気持ちよさそう。アルプス平からインストラクターとタンデムフライトを体験出来るようです。一度体験してみたい。

10時50分、小遠見山に到着。なかなかの急坂に休憩しもって80分掛かりました。

狭い山頂にはベンチがいくつもあったので、ここで昼食にします。今日もコンビニのミニおにぎり弁当です。

昼食後、目の前のアップダウンに突入します。

ゴゼンタチバナは終焉。

次のピークへの登り返し。

登山道はよく整備されて、とても歩きやすいです。下りは滑り易かったので、ゆっくり注意しながら歩きました。そしてこの先のあたりで、少しの区間ですが強烈な獣の匂いがしました。最近出没情報があったのでそういうことかもしれません。


11時35分、中遠見。

大遠見はあの奥のピークかな。また下るんや。。。

ホツツジ。雌しべの先がくるっと曲がるのがミヤマホツツジ。

八方尾根の第三ケルンから下ノ樺、上ノ樺あたり。3月に張った場所を明日確認しよう。

たまに日が射すと途端に暑くなります。あのピークの先はどうなってるのか、また下りやとちょっとツライ。

ミヤマアキノキリンソウ

晴れてたら向こうに鹿島槍か爺ヶ岳が見えるのかな。

12時21分、大遠見。

ミヤマコゴメグサ

12時52分、西遠見。ここでも10分ほど休憩します。



ザレの細尾根が続きます。


ようやく最後の稜線。まだ奥の白岳を超えないといけませんが、先のコルには小屋が見えてホッと一安心。追いついたテン泊装備のソロハイカーと励まし合いながら登りました。

ガスが抜けるとゴツゴツした五竜岳が姿を見せてくれました。


五竜山荘と五竜岳への稜線。

牛首方面から縦走してきた外人カップル。

14時35分、武田菱が男前な五竜山荘に到着です。9時30分発なので正味5時間掛かりました。(標準C.T.5時間20分)

天幕料700円/一人を払い、案内されたサイトは山荘の真ん前。ラッキーなような恥ずかしいような。地面は少々固めでしたが、MSRカーボンコアステイク、クロスペグ、ピンペグも刺さりました。周りには大き目の岩もあるので、最悪は岩で張ることも出来ます。地面もフラットだったし、張り易いテン場だと思いました。また、Khufuの張り方についてLocus Gearの吉田さんから教えて頂いた方法を試すと、いつもより綺麗に張れました。ちょっとしたことですが、とても参考になりました。

五竜岳は男性的なゴツゴツした印象を受けました。時間もまだ早いので今日の内に登っておこうと思いましたが、疲れからかどうも水平感覚がおかしいことに気付き、明日の朝に登ることにしました。ちなみに、ヤマテンの五竜岳の予報では明日の朝は登れそうな天気。果たしてどうなるか。

下のテン場にもカラフルなテントが並びます。

モンベル、ダンロップ、アライあたりが人気のようです。

Khufuの前に置いてるミニチェアは最近よく持ってきます。200gあるのでいつも悩みますが、便利さには負けてしまいます。無くても過ごせるんですけどね。

カール状のアルペンちっくな斜面。正面に見えるのが登って来た遠見尾根です。夕食まで時間があるので、少し散策することにします。

クルマユリ

タカネニガナ

チシマギキョウ

エゾシオガマ

ヤマハハコ

ハクサンフウロ

コマクサ

イワツメクサ

ようやく出た太陽はまだ高い位置に。


17時過ぎ、晩飯にします。チキンラーメンにソーセージステーキでちょっとだけ豪華に。

シュラフは冒険せずに#3を持ってきました。マットもZ Lite Sol 90cmと、今日は快適仕様です。さすがに小屋前でKhufuは目立ったようで、複数のグループから床なしシェルターについて色々と質問を受けました。軽量化に興味があるのは皆さん同じのようです。

17時45分、夕食を終えてそろそろ夕景撮影に出ます。




唐松の方向には青空と特徴的な雲が。


五竜岳夕景。残念ですが、今日の天気ではこれを見れただけましでしょう。

五竜岳へ少し登り、そのまま夜景撮影に。

と思ったら一気にガスが辺りを包み、抜ける気配がありません。こうなったら気持ちを切り替えて、こういう時にしか撮れない画を撮ります。



1時間後、ガスが流れると街の夜景が綺麗に見えました。花火が上がっているので調べてみたら、安曇野市の高瀬川納涼大花火大会でした(たぶん)。そして、花火を撮ってるのですか?と寝酒中?の山ガールから質問され、これを撮ってましたと見せたのが次の一枚。


この後、小雨がぱらつき撮影終了。テントに戻り快適寝具に包まれると、あっさり落ちてしまいました。
つづく
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| 北アルプス、飛騨山脈 | 23:55 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑
クフのはりかた
はじめまして。いつも楽しくブログ拝見させていただいております。
私もクフを使いはじめたのですが、なかなかうまく張れません。
COOPERさんがご存じのコツ、ご教示いただけませんでしょうか?
| richima | 2014/08/17 07:39 | URL | ≫ EDIT