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八方尾根で出会ったお花たち

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八方尾根は花の宝庫でした。今回出会った高山植物をまとめてみました。


普段、花はあんまり撮影しないので苦手な分野でしたが、撮影していると種類を特定するための撮り方などが何となくわかってきて、いつの間にか花を探して歩いていました。 これで終わらずに、今後も花の撮り方に意識して撮影していきたいと思います。

花初心者なので、今回はパッと見て分かりやすい「色」で分類してみました。



[白~クリーム色]


◆セリ科の花 ~ミヤマトウキ、シラネニンジン、ハクサンボウフウ~
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●Angelica acutiloba subsp. iwatensis、Peucedanum multivittatum、Tilingia ajanensis
●セリ科 シシウド属、カワラボウフウ属、シラネニンジン属
【漢字名】深山当帰、白山防風、白根人参
【花期】7~8月
【環境】草地、雪田草原、湿地 ※ミヤマトウキは岩礫地
【分布】北海道、本州中部以北 ※ミヤマトウキは北海道、本州滋賀県以北
【大きさ】10~50cm ※ミヤマトウキは20~50cm
【発見場所】八方尾根全域

亜高山~高山帯の雪田草原や湿原に生える。ミヤマトウキは山地~高山帯の岩礫地に生える。ハクサンボウフウのシラネニンジンとの違いは、総苞片、小総苞片がなく、1個あっても短い。シラネニンジンは小総苞片が目立つ。
小型のセリ科ではハクサンボウフウがメジャーな存在。ミヤマトウキの葉は、2回3出複葉で光沢がある。別名イワテトウキで岩手山にちなむ。
★葉や茎がちゃんと写ってる写真では区別が出来ましたが、それ以外は見分けるのが困難でした。かなり多く見かけました。



◆オオコメツツジ
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●Rhododendron tschonoskii subsp. trinerve
●ツツジ科 ツツジ属
【漢字名】大米躑躅
【花期】7~8月
【環境】低木林内、林縁
【分布】本州(山形~滋賀県、主に日本海側)
【大きさ】0.3~2m
【発見場所】八方尾根山荘上部の木の道

主に多雪環境となる日本海側の山地~亜高山帯に分布し、尾根や湿原の周辺などに生える。葉は3脈が目立つ。
★小さくて偶然見つけました。他の場所では見つけられませんでした。



◆イワシモツケ
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●Spiraea nipponica var. nipponica
●バラ科 シモツケ属
【漢字名】岩下野
【花期】6~7月
【環境】岩礫地
【分布】本州(近畿以北)
【大きさ】0.3~2m
【発見場所】八方池山荘上部の木の道、八方池~上の樺

山地~高山帯の日当たりのよい岩場や礫地に生える落葉低木。特に石灰岩や蛇紋岩など特殊な地質に多い。葉は先に数個の鋸葉があるが全縁。
★この花は八方尾根全域でよく見かけました。



◆キヌガサソウ
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●Kinugasa japonica
●ユリ科 キヌガサソウ属
【漢字名】衣笠草
【花期】6~7月
【環境】林内、林縁、沢沿い
【分布】本州(中部以北の日本海側)
【大きさ】30~80cm
【発見場所】下の樺か上の樺

亜高山帯の湿った林内や林縁に生える。多雪地で雪が溜まる環境に多い。
葉は8~11個輪生し、中心に直径6~7cm大きめで豪華な花がつく。
白い部分は萼片で花弁は黄色の雄しべの間にある白色の線状で目立たない。
★この花はひと際目だっていて、今回一番惹かれた花です。存在感が凄かった。



◆ハッポウウスユキソウ
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●Leontopodium japonicum Miq. f. happoense Hid. Takah
●キク科 ウスユキソウ属
【漢字名】八方薄雪草
【花期】7~8月
【環境】岩礫地
【分布】八方尾根、遠見尾根
【大きさ】10~50cm
【発見場所】八方池山荘~第2ケルンの間、八方尾根上部

山地~亜高山帯に生えるミネウスユキソウの変種で、八方尾根の固有種。
ミネウスユキソウより葉の幅が細く、やや上向きに付く葉裏が見えるため、全体に白っぽいのが特徴。
頭花は茎の先に多数つき、柄はほとんどない。葉は2~3cmで披針形。花は5mm。
★「ウスユキソウ」という名の似合う綺麗な花でした。



◆チングルマ
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●Sieversia pentapetala
●バラ科 チングルマ属
【漢字名】稚児車
【花期】7~8月
【環境】雪草原田、湿原
【分布】北海道、本州(中部以北)
【大きさ】3~10cm
【発見場所】八方尾根上部

亜高山~高山帯で雪田草原など雪解けが遅い地形に生える落葉矮性低木。稜線付近でもチングルマが咲いていると、そこは雪がたまる地形を示す。一面の群生も見事だが、花後の果穂や初秋の草紅葉も美しい高山の風物詩。
★よく見かける花ですが、可憐な姿を見ているととても癒されます。昨秋に見た果穂も綺麗でした。



◆カラマツソウ
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●Thalictrum aquilegifolium var. intermedium
●キンポウゲ科 カラマツソウ属
【漢字名】唐松草
【花期】7~8月
【環境】高山草原
【分布】北海道、本州、四国、九州
【大きさ】20~120cm
【発見場所】下の樺

山地帯~高山帯の草地に生える。高原から広葉草原まで垂直分布は広い。この仲間にはミヤマカラマツ、モミジカラマツと、似た種があるが、本種は葉が丸みを帯び托葉がある。また花糸は真っすぐな棒状になることが特徴。
★花糸の柔らかい雰囲気が特徴的でした。UPで見ると夏の花火のようです。



◆ゴゼンタチバナ
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●Cornus canadensis
●ミズキ科 ゴゼンタチバナ属
【漢字名】御前橘
【花期】6~7月
【環境】林内、林縁
【分布】北海道、本州(中部以北ほか)
【大きさ】5~10cm
【発見場所】唐松岳頂上山荘手前の岩場

亜高山帯~高山帯の林内や林縁に生える常緑多年生の草本。葉が4枚では花をつけず、6枚になってから咲く。名前の由来は白山の御前峰で発見され、実がカラタチバナに似ることから。花は同科のハナミズキに似た印象。
★白の花弁に濃い色の雄しべが目立ってカッコいい花でした。花弁の先に色が付いているのもGOOD!



◆ツガザクラ
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●Phyllodoce nipponica
●ツツジ科 ツガザクラ属
【漢字名】栂桜
【花期】7~8月
【環境】岩礫地、雪田
【分布】本州(東北南部~中部)
【大きさ】3~15cm
【発見場所】唐松岳頂上山荘手前の岩場

高山帯で稜線付近の岩場の岩陰に生えるが、時に雪田周辺の岩場にも見られる。花冠は釣鐘型で先は広がり、萼片が赤いのが特徴。
★めちゃくちゃ可愛らしい花で、他の登山者たちも足を止めて必死に撮影されていました。



◆シロバナハナニガナ
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●Ixeris dentata ssp. nipponica f. amplifolia
●キク科 ニガナ属
【漢字名】白花花苦菜
【花期】5~10月
【環境】 林縁
【分布】北海道、本州、四国、九州
【大きさ】10~50cm
【発見場所】八方尾根上部

低山帯~高山帯 の道端に生える多年草。全体にニガナより大きく、高さ10~50cmになる。舌状花が10~11個と数が多い。茎葉の基部はハート形、茎を抱く。舌状花が黄色いものはハナニガナ。
★少し見つけにくい花でした。花弁が11枚と多く先端のギザギザが印象的でした。



◆オヤマソバ
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●Aconogonon nakaii
●タデ科 オンタデ属
【漢字名】御山蕎麦
【花期】7~8月
【環境】 岩礫地
【分布】北海道、本州(東北~北アルプス)
【大きさ】10~50cm
【発見場所】八方池

高山帯の岩礫地に生え、しばしば群生する。花はオンタデと比べて、全体小型だが特に葉が小さく長さ3.5~12cm、卵型で基部ではなく中間部が一番太くなる。オンタデのように雌雄異株ではなく、花は両性で雄しべと雌しべがある。★目立った感じではなく、風景に溶け込んで咲いている感じでした。



◆ヤマブキショウマ
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●Aruncus dioicus var. kamtschaticus
●バラ科 ヤマブキショウマ属
【漢字名】山吹升麻
【花期】6~8月
【環境】 岩礫地、草地、林縁
【分布】北海道、本州、四国
【大きさ】30~100cm
【発見場所】八方池山荘~第2ケルン

山地~高山帯の草地、林縁から、岩場まで幅広い生育環境に生える。葉の先端は長く伸びる。
★山岳風景のアクセントになる脇役的な花でした。



◆ウラジロナナカマド
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●Sorbus matsumurana
●バラ科 ナナカマド属
【漢字名】裏白七竈
【花期】7~8月
【環境】 低木林
【分布】北海道、本州中部以北
【大きさ】1~3m
【発見場所】八方池手前

亜高山~高山帯の低木林内や林縁に生える。特に多雪となるカール地形や雪田の周辺など、冬季は雪の重みで斜面下方向に押しつぶされる環境に多い。葉は光沢がなく、鋸葉は上半分まで。秋には鮮やかに紅葉し、涸沢は本種で有名。
★ナナカマドの葉っぱを見つけただけでテンションが上がります。北アルプスを演出する代表格の花ですね。



◆コバイケイソウ
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●Veratrum stamineum
●ユリ科 シュロソウ属
【漢字名】小梅草
【花期】7~8月
【環境】 高山草原、湿原
【分布】北海道、本州(中部以北ほか)
【大きさ】50~100cm
【発見場所】八方池付近

亜高山~高山帯の湿った草地や湿原に生え、しばしば見事に群生する。中心で高く伸びる花序は雌しべと雄しべがある両性花だが、外側の花序は雄花のみ。有毒植物。同族のバイケイソウは花が大きく緑色だが、白色もある。名前の由来は、花が梅に似ており、葉が蘭に似ているため。
★近畿でもお馴染みの花です。今回は咲いているのを見られませんでした。





[黄色]


◆ミヤマダイコンソウ
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●Geum calthifolim subsp. nipponicium
●バラ科 ダイコンソウ属
【漢字名】深山大根草
【花期】7~8月
【環境】 岩礫地
【分布】北海道、本州(中部以北ほか)
【大きさ】10~30cm
【発見場所】唐松岳頂上山荘手前

高山帯の岩礫地に生える。垂直の岩場のわずかな割れ目、岩石が転がる崩壊地など、最も高山植物らしい厳しい環境に生える。根生葉の頂小葉は遠景で2~12cm、縁には粗い鋸歯がある。側小葉は0~4対で目立たない。
★チングルマと一緒に咲いていてなかなかのコラボでした。



◆ミヤマキンポウゲ
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●Ranunculus acris subsp. nipponicus
●キンポウゲ科 キンポウゲ属
【漢字名】深山金鳳花
【花期】7~9月
【環境】 広葉草原
【分布】北海道、本州(中部以北)
【大きさ】10~50cm
【発見場所】唐松岳山頂付近

亜高山~高山帯の草地に生える。冬は雪崩斜面となる広葉草原に多く群生してお花畑を形成する。茎の毛は寝る。同じ環境に生え混生もするシナノキンバイとの違いは、葉や花が小さく、花弁状の萼片に金属光沢があること。
★確かに金属光沢がありました。可愛い花でした。



◆ミヤマキンバイ
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●Potentilla matsumurae
●バラ科 キジムシロ属
【漢字名】深山金梅
【花期】6~8月
【環境】 岩礫地、草地
【分布】北海道、本州(中部以北)
【大きさ】7~15cm
【発見場所】唐松岳頂上山荘手前

高山帯で稜線付近の岩礫地から、草地、雪田周辺など幅広い環境に生えしばしば群生する。花は直径1.5~2cm、花弁の先がへこみ細めの個体。葉は両面とも緑色、小葉は3枚で鋸歯は浅め。
★花の中心付近の橙色がいい雰囲気でした。この感じの黄色の花は雰囲気が似てるので、見落としそうでした。



◆ニッコウキスゲ
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●Hemerocallis dumortieri var. esculenta
●ユリ科 キスゲ属
【漢字名】日光黄菅
【花期】7~8月
【環境】 草地、湿原
【分布】北海道、本州
【大きさ】60~80cm
【発見場所】八方池山荘~八方池、下の樺

山地~亜高山帯の草地や湿原に生える。高原のイメージが強いが、2,000mを超える亜高山帯まで、湿った環境なら草地から岩場まで生える。別名ゼンテイカ。茎に8個程までつき順番に咲く。
★ニッコウキスゲの群生はいつ見ても素晴らしいです。大好きな花です。初めてみたのは15年前の霧ヶ峰でした。



◆キバナノカワラマツバ
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●Galium verum subsp. asiaticum
●アカネ科 ヤエムグラ属
【漢字名】黄花の河原松葉
【花期】6~9月
【環境】 岩礫地、草地
【分布】北海道、本州、四国、九州
【大きさ】20~120cm
【発見場所】下の樺、八方尾根全域

山地~高山帯の草地や礫地に生える。生育環境は幅広く、高山では背が低め。名の由来は河原に生え6~12個輪生したマツのように細い葉から。
★葉に特徴のある脇役的な花でした。





[赤~赤紫色]


◆シモツケソウ
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●Filipendula multijuga
●バラ科 シモツケソウ属
【漢字名】下野草
【花期】7~8月
【環境】 草地、湿原
【分布】本州(関東以西、四国、九州)
【大きさ】30~100cm
【発見場所】八方尾根全域

山地~亜高山帯の草地や湿原に生える。日本海側に多いオニシモツケに似るが葉はより細く、全体小さめで、本州は太平洋側の高原でも見られる。
★稜線を彩るとても綺麗な花でした。アルペンクワッドリフトの下にも花畑が広がっていました。



◆イワカガミ
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●Schizocodon soldanelloides
●イワウメ科 イワカガミ属
【漢字名】岩鏡
【花期】6~7月
【環境】 林内、林縁
【分布】北海道、本州、四国、九州
【大きさ】10~20cm
【発見場所】唐松岳頂上山荘手前

主に亜高山帯の林内、林縁に生える。葉は1.5~6cm、花は3~10個。高山帯の岩場や雪田に生え、花が1~5個と少なく、葉が直径1.2~3.5cmと小さめの個体をコイワカガミと区別することもあるが変異は連続的。
★今回のものはコイワカガミだと思います。箒のような花弁が可愛らしいです。



◆コマクサ
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●Dicentra peregrina
●ケシ科 コマクサ属
【漢字名】駒草
【花期】7~8月
【環境】 砂礫地
【分布】北海道、本州(中部地方以北)
【大きさ】4~8cm
【発見場所】唐松岳頂上山荘付近

高山帯で稜線付近の砂礫地に生える。生育環境はほぼ砂礫地に限られるが、環境が合えば標高2,000m以下の亜高山でも分布する。他の植物が生えにくい、砂礫が移動する厳しい環境でも長い根を下ろして生きる。
★言わずと知れた高山植物の女王、とても可憐な花です。細かく切れ込んだ葉がモサモサした様子も独特で好きです。



◆シラネアオイ
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●Glaucidium palmatum
●シラネアオイ科 シラネアオイ属
【漢字名】白根葵
【花期】5~7月
【環境】 林内、林縁、草地
【分布】北海道、本州(東北地方~中部地方の日本海側)
【大きさ】20~50cm
【発見場所】下の樺~上の樺

山地~亜高山帯の林内や林縁、しばしば草地にも生える。分布は日本海側の多雪地となり、里山近くから高山まで垂直分布は広め。花は直径5~10cm。4枚の花弁状の萼片は赤紫~青紫と変異に富む。茎葉は3枚で掌状に切れ込む。
★群生地らしかったのですが、時期的に終わっていたのか、少ししか咲いていませんでした。ロープの向こう側だったので遠くからズームで撮りました。



◆オオサクラソウ
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●Primula jesoana var. jesoana
●サクラソウ科 サクラソウ属
【漢字名】大桜草
【花期】5~7月
【環境】 草地、林縁、谷筋
【分布】北海道(西南部)、本州(東北~中部)
【大きさ】10~40cm
【発見場所】下の樺~上の樺

亜高山帯の沢沿いや草地に生える。花は直径2cm前後で3~9個つく。葉は円心形で直径4~11cm、浅く7~9裂する。
★たくさんは見られなかったので貴重だったかな。クリンソウっぽいと思いました。



◆ヨツバシオガマ
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●Pedicularis chamissionis var. japonica
●ゴマノハグサ科 シオガマギク属
【漢字名】四葉塩竃
【花期】7~8月
【環境】 岩礫地、草地、雪田
【分布】北海道、本州(中部以北)
【大きさ】10~50cm
【発見場所】下の樺

亜高山~高山帯の風衝草地や礫地に生える。北アルプス南部以南では花冠の上唇がくびれるクチバシシオガマ、礼文島では1mと大型のレブンシオガマの変種が迎える。
★紫色が目立って綺麗な花でした。今回のはクチバシシオガマかもしれない。



◆ミヤマアズマギク
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●Erigeron thunbergii subsp. glabratus
●キク科 ムカシヨモギ属
【漢字名】深山東菊
【花期】7~8月
【環境】 岩礫地、風衝草地
【分布】北海道、本州(早池峰山、八幡平、白馬山系ほか)
【大きさ】10~30cm
【発見場所】八方池山荘~第2ケルン

高山帯の岩礫地や風衝草地に生える。分布は局所的で花の名山に多い。頭花の直径は2.5~3cm。
★低山でも見られる他のキク科の花に似ていました。可愛い花です。



◆ユキワリソウ
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●Primula farinosa subsp. modesta var. modesta
●サクラソウ科 サクラソウ属
【漢字名】雪割草
【花期】5~7月
【環境】 岩礫地
【分布】北海道、本州、四国、九州
【大きさ】10~15cm
【発見場所】八方池山荘上部

山地~亜高山帯の湿った岩場や礫地、岩場周辺の草地に生える。葉の裏には腺毛が密生して黄色となる。花弁は直径1.5cmと小さめ。葉の縁は外側に巻くのが特徴。
★とても可憐で可愛らしい花。ずっと見ていたくなります。花の紫色が薄いのでユキワリソウかと思いますが、隣の葉が内巻なのでもしかしたらハクサンコザクラかも。



◆ミヤマクワガタ
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●Pseudolysimachion schmidtianum subsp. senanense
●ゴマノハグサ科 ルリトラノオ属
【漢字名】深山鍬形
【花期】7~8月
【環境】 岩礫地
【分布】本州(中部地方以北)
【大きさ】7~15cm
【発見場所】唐松岳頂上山荘手前

高山帯の岩礫地に生える。葉は長さ1.5~4cmで羽状に切れ込む。花は直径8mm程度。白馬岳では淡青紫色の花が多い。
★薄い紫に長い雄しべがカッコいい花でした。



◆オオバギボウシ
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●Hosta montana
●ユリ科 ギボウシ属
【漢字名】大葉擬宝珠
【花期】6~8月
【環境】 草原、林縁
【分布】北海道、本州、四国、九州
【大きさ】0.5~1m
【発見場所】八方池山荘上部

山地や丘陵・草原などの湿りけのあるところに自生している多年生草本。葉は根生葉、形は卵状長楕円形で、葉の長さは30~40cm、幅は10~15cmくらいになり、葉柄がつく。花軸につく蕾が下部から上部へと開花していく。
★金剛山で見たキヨスミギボウシより大きめで迫力がありました。美しいです。



◆タカネマツムシソウ
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●Scabiosa japonica var. alpina
●マツムシソウ科 マツムシソウ属
【漢字名】高嶺松虫草
【花期】7月下旬~8月
【環境】 岩礫地、草地
【分布】本州東北地方南部~(中部地方)
【大きさ】30~40cm
【発見場所】八方池付近

高山帯で稜線付近の礫地や草地に生える。2年草で1年目はロゼット状で過ごす。山野や高原に生えるマツムシソウの変種。葉は羽状に切れ込む。
★開花途中の面白い状態が見られました。綺麗な形です。



◆タカネナデシコ
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●Dianthus superbus var. speciosus
●ナデシコ科 ナデシコ属
【漢字名】高嶺撫子
【花期】7~9月上旬
【環境】 岩礫地
【分布】北海道、本州(中部地方以北)
【大きさ】15~40cm
【発見場所】下の樺

高山帯で稜線付近の岩礫地や風衝草地に生える。エゾカワラナデシコの高山型で花は直径4~5cmと大きめ。花弁は細かく切れ込み繊細な印象。
★ふさふさな感じが癒されました。



◆タテヤマウツボグサ
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●Prunella prunelliformis
●シソ科 ウツボグサ属
【漢字名】立山靫草
【花期】7~8月
【環境】 草地
【分布】本州(中部地方以北の日本海側)
【大きさ】20~40cm
【発見場所】八方池山荘上部

亜高山帯の草地に生える。山野に生えるウツボグサに似て、花が大きく、上部の葉の葉柄は無柄、走出枝がない。花冠の大きさは2.5~3cm。
★濃い紫に力強い花の形や葉が印象的でした。



◆クルマユリ
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●Lilium medeoloides
●ユリ科 ユリ属
【漢字名】車百合
【花期】7~8月
【環境】 草地
【分布】北海道、本州(中部地方以北)、ほか
【大きさ】30~100cm
【発見場所】八方池、下の樺

亜高山~高山帯の草地に生え、「お花畑」と呼ばれる広葉草原に群生する。名の由来は茎に20個程度まで輪生する葉が車輪状なことから。よく似て山野や高原に多いコオニユリは葉が輪生せず、花が大きめで花弁は細めな違いがある。
★存在感抜群でとても魅力的な花です。去年、常念小屋から一ノ沢への下りでも見ました。





[青~青紫色]



◆ハッポウタカネセンブリ
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●Swertia tetrapetala subsp. micrantha happoensis
●リンドウ科 センブリ属
【漢字名】八方高嶺千振
【花期】8月
【環境】岩礫地
【分布】八方尾根
【大きさ】5~15cm
【発見場所】八方池山荘上部

八方尾根に特産し、蛇紋岩が露出した岩礫地に生える。花冠は6~8mm程度と小さく、楕円形で萼片より長い。葉は対生し、脈はやや不明瞭。
★かなり小さくて見付けるのが大変でしたが、八方尾根特産種だったので見られて良かったです。とても可憐な花でした。





[緑~茶色]


◆ハクサンタイゲキ
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●Euphorbia togakusensis
●トウダイグサ科 トウダイグサ属
【漢字名】白山大戟
【花期】5~8月
【環境】岩礫地
【分布】本州(東北、関東、中部)
【大きさ】40~70cm
【発見場所】八方尾根全域

山地~亜高山帯に生え、高さは50センチほどになる。茎の先の葉は丸くて数枚が輪生している。6~7月ごろ、杯状花序を出しまばらに花を咲かせる。「ノウルシ」や「タカトウダイ」に似てるが、子房に柄があり長い毛があることが特徴。
★赤や青といった鮮やかな色ではありませんが、黄緑と緑色の配色が爽やかで気持ちいい花でした。



◆クロユリ
2012_0723_花_71

2012_0723_花_72
●Fritillaria camtshatcensis
●ユリ科 バイモ属
【漢字名】黒百合
【花期】6~8月
【環境】草地
【分布】北海道、本州(月山、飯豊山、中部地方)
【大きさ】12~50cm
【発見場所】唐松岳頂上山荘手前

亜高山~高山帯で丈の低い明るい草地や、時に雪田周辺にも生える。葉は茎の中ほどで3~5個が輪生する。花は茶色で大きさ約2.5cm。独特のにおいを発して花粉の媒介昆虫を引き寄せる。白花品種の代わりに黄花品種がある。
★今回の目当ての一つ。濃い茶色がさすがにカッコいい。


備忘録としてもまとめてみましたが、なにぶん花の知識が少ないので、間違っているものもあるかもしれません。
その際は、お知らせ頂けると嬉しいです。

今回の山行で、山で見られる花に少し興味が出てきました。
次はどの山で高山植物に会えるのか、今から楽しみです。


【参考資料】
・ポケット図鑑「日本の高山植物400」新井和也著 (文一総合出版)
・たびネット信州「山の花ガイド 八方尾根」
  http://www.tabinet-jp.com/hana/02happune.html
・他多数のweb


撮影機材
CANON EOS 7D
CANON EF-S10-22mm F3.5-4.5USM
SIGMA 17-70mm F2.8-4 MACRO HSM

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| 北アルプス、飛騨山脈 | 12:29 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

高山植物

COOPERさん、こんにちは。
丁寧な解説つきの力作ですね。
一目見て「これ」ってわかる種はともかく、
同じような属性で似ていると調べるのが大変ですね。
その分、自分の撮った写真で同定できた時に一種の快感はありますが(笑。

やはりコマクサの可愛らしさは個人的にずば抜けていると感じます。
今年は出会えなかったので来年は絶対撮ってきますね。

アルペンチックに岩場に咲く、イワシモツケ、チングルマ、ツガザクラなども
風景と共に狙える花ですね。
キヌガサソウも女王様的な感じがGOODです。

やっぱり普段はあまり見られないだけに、
カメラマンとしては思い出の一枚としてしっかり
残しておきたいですね。

| ke-n | 2012/08/04 13:23 | URL |

花の名前良く調べましたね。

花を写すと葉にピントが合うのは・・・
あっ お聞きしても理解できないと思います(涙。

| 段平 | 2012/08/04 14:27 | URL |

ke-nさん、こんにちは。

ありがとうございます。
何度途中でやめようと思ったことかw

そうなんですよね、変種があると「さぁ来たかっ!」って感じでリサーチ没頭ですよね。
同定出来ると気持ちいいものですね。

コマクサはやっぱりずば抜けてますね。あの葉(脇役)の演出がかなり効いてると思っています。

岩場に咲くなんて普通は理解出来ないですが、すごい生命力なんですね。風景ともマッチしますね。
キヌガサソウは一瞬で覚えられるほどインパクトがありました。

おっしゃるとおり完璧でなくても確実にカメラには収めておきたいですね。
でも現場では、早く先へ歩きたい葛藤(時間が気になる)や、他の人の邪魔になると思って遠慮したり、
色んな駆け引きがありますよね(笑)
幾つか撮るのを諦めたのもあります。

| COOPER | 2012/08/04 14:34 | URL |

段平さん

こんにちは。
ありがとうございます。調べるのは思ったよりスムーズだったんですが、
タイピングの方が…。

葉にピントですか、花にピントを合わせて半押ししたまま画面(構図)を調整して撮れば
大丈夫かと思います。
もしくは、花の色(特にコントラスト)がはっきりしていない時や花が小さすぎる場合は、
その花と同じ距離にある別のものに合わせて撮ればOKです。
わざと花の横に指を出して指にピントを合わせても大丈夫です。←ややこしい時はこれが確実です。

| COOPER | 2012/08/04 14:40 | URL |

夫婦仲良く

結婚記念日に遠征登山とは、羨ましいですね。
植物図鑑のようなブログで感心します。
花もCOOPERさんに撮られて嬉しいでしょう。
先日、北アルプスに行った際、これらの花があちこち咲いていました。私は、名前を調べるのが大変でした。
未だに未整理で空白の箇所があります。
北アルプスでの構図は、山に花を入れた欲張ったものが多いです。
それでどっちつかずになってますね。
しっかり花の核心部に迫るのも良いですね。

| annyon・アンニョン | 2012/08/05 03:48 | URL |

アンニョンさん、おはようございます。

結婚記念遠征登山は今年で3回目なんです。
それまでの普通の旅行が完全に登山になってしまいました(笑)

図鑑、ありがとうございます。
撮られた花が喜んでくれたら撮った甲斐があるというものですね。
名前を調べるまでは順調でしたが、タイピングは何度か挫折しかけましたw

北アルプスで山に花を入れた構図は僕も好きです!
僕の場合は17-70レンズにマクロ(70側に)が付いてるので
どうしても寄って撮る癖が出来てしまってます。
で、核心部だけだと葉が写らずにどの花か分からなくなることが
今までは多かったんですが、今回は撮りながら勉強して少し改善できました。
アンニョンさんの先日の縦走では、燕~槍の間の花が楽しめそうですね。
そこまでの縦走ならそのうち行くと思いますw

| COOPER | 2012/08/05 10:18 | URL |















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