行者還岳
昨年末から、弟が山に登ってみたいと言っていたので、季節のいいこの時期にどこか連れて行こうと思っていた。弟はマラソンをしているので体力的には問題ないだろうと、山デビュー定番の金剛山・岩湧山ではなく、いきなり大峰に連れていくことにした。とはいっても、ロングや難しいコースはさすがに避け、短めで歩きやすくて、ほどほどにアスレチックな箇所もある行者還岳にした。
道の駅杉の湯川上に寄り、8時前に90番からスタート。花の時期ということで、すでに車が数台停まっていた。
このあたりの標高はまだまだ新緑がいい感じ。
このルートは魅力的な木が多い。

マラソンとは使う筋肉が少し違うのか、登り始めはしんどそうに見える。それを口実に、撮影しながら適当にペースダウンを図った。
大普賢岳。この景色には弟も感動している様子。
四季の中で、僕は新緑の時期が一番好きだ。大峰に来ると、そう思わせてくれる景色にいつも出会える。
大峰奥駈道に合流。ここで中休憩を取る。1,400m付近ではシロヤシオが見頃で弟と一緒に撮影会となった。
ここは世界遺産の大峰奥駈道といい、これを辿っていくとあの弥山・八経ヶ岳まで行ける。八経ヶ岳は近畿最高峰で1,915mだ。この景色を見ながらそんなことを教え込んだが、帰る頃には忘れているだろう。
花付きのいいシロヤシオ。
今年はなんやかんや当たり年だったのかな。
アフロちっくなブナ。
シロヤシオやブナの新緑がとても綺麗で、弟は心底感動している様子。特に新緑に驚いていたが、初めてこの景色を見たら、自然風景に興味がなくても感動するだろう。
バイケイソウの海。
のんびり歩きながら行者還岳に到着。避難小屋で小休憩して外に出たらDCTさんが山頂から戻って来られたところだった。昨年の釈迦以来の再会。ヤマレコではひこにゃん贈呈ですっかり有名な方だ。これから高塚山へ向かわれるとのことだった。
いよいよアスレチックゾーンに差し掛かる。木製階段がちょっと怖いところなので、3点支持を教えて慎重にゆっくりと登ってもらった。
無事奥駈道に合流し、左に折れて行者還岳に向かう。
この辺はカエデの新緑が素晴らしかった。紅葉もさぞ綺麗なことだろう。
山頂手前でシャクナゲがお出迎え。
ほどなく山頂に到着!お疲れ様!初登頂が90番から行者還岳なんてそうそう経験出来ないだろう。
山頂はこのシャクナゲが一番花付きが良かった。他の木はどれもまばらだった。
稲村ヶ岳。
裏の展望地にて。弥山・八経がどっしりと構えている。
奥駈道の稜線は美しく、広がる自然林が豊かな森を演出している。
シャクナゲを見納めて、小バエの多い山頂を後にする。
下山もシロヤシオの撮影で何度も足を止めた。
初夏のような陽気で、木陰に入ると稜線を抜ける風が心地いい。
八経ヶ岳。次はオオヤマレンゲの時期かな。
このエリアのシロヤシオは特に見応えがある。
弟は疲れて休憩してるのではなく、僕の撮影待ちだ。
木陰は本当に昼寝したくなるくらい気持ちよかった。
奥駈道から続く弥山・八経ヶ岳。この景色が大好きだ。
シロヤシオ、シャクナゲ、豊かな新緑。これらを晴天の大峰で見てもらえて、これとないデビューとなった。登山道は、奥駈道に出てからはかなり歩きやすかったようで、快適に歩いていた。大峰の山深さも堪能出来たようで、山のイメージが大きく変わったと言っていた。まずは成功だったかな。次は秋にでも誘うつもりだ。この後、169号でke-nさん&55さんとすれ違い、杉の湯に寄ってから帰阪した。(90番から奥駈道で夕景撮影、ニアミス!) 次の日、弟からメールで筋肉痛が酷いとのことだった(^^)
前週まで入院中だった6Dも戻ってきて、久しぶりに撮影を楽しめた。GWの七面山の初日に、柔らかい倒木にカメラを落としてしまい、上面表示パネルにヒビが入り表示しなくなってしまった。幸い、他に故障もなくレンズも無傷だったが、修理費はカバーユニット(上部)交換で17,884円と痛い出費だった。
◆GPSログ(Holux M-241)
◆C.T.
7:50 309号線90番
8:53 大峯奥駈道分岐 9:10
9:50 天川辻
9:56 行者還避難小屋 10:10
10:15 行者の水場
10:43 行者還岳 11:07
11:35 行者還避難小屋
12:46 大峯奥駈道分岐 12:48
13:15 309号線90番
EOS 6D
EF14mm F2.8LⅡ・USM
EF24-70mm F4L・IS・USM
EF100mm F2.8L・Macro・IS・USM
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| 大峰山系 | 19:42 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑