釈迦ヶ岳
遂にこの日が来ました。
2月に弥山を撤退して以来、リベンジの日を伺っていました。
金曜日は雨、土曜日は午後から晴れ、日曜日は雨、チャンスは土曜日のピストン。
5時に大川口を出発したいので、2時過ぎには自宅を出発しないといけません。
目覚ましをセットしてすぐに寝れましたが、起きたらなんと4時過ぎ。
これは今から行っても弥山には到達できない事を意味していました。
ということで、今日は代案としていた釈迦ヶ岳に行くことにしました。
といってもココは登山口まで辿り着けるかが勝負です。
冬季通行止めの林道は、落石と深い雪で有名です。
奈良県のHPで168号には迂回路が出来ているのを見ていたので、
問題のポイントまでは行けることは分かっていました。
果たして2駆のコンテで辿り着けるのでしょうか。
5時20分ごろに自宅を出発し、1時間半くらいで十津川の谷瀬の吊り橋手前の橋を通過し、
釈迦ヶ岳登山口への林道へ入ります。
168号の復旧は想像していたよりも進んでいました。
迂回路には綺麗なアスファルトの長い橋が何箇所か出来ていて、
復旧作業に携わる方たちの努力の賜物だと感じました。
とはいえ崩れた山の斜面は当時の凄まじさを物語っていて、
自然の恐ろしさを感じずにはいられない光景が広がっていました。
道路だけでなく村全体が一刻も早く復旧することを願っています。
7時10分。
林道を数十分走ると、冬季通行止めのポイントまで来ました。
ここからは緊張の連続が始まります。

不吉な空です。

綺麗な渓谷が見えました。
何という谷かは分かりませんが、エメラルドグリーンの綺麗な渓谷でした。

何箇所か小さな落石があり、ゆっくり通過していると遂に今日の核心部に来ました。
これはさすがにデカイです。
車の通った跡が付いているので、先行者がいるのでしょうか。
それでも小石をどけてゆっくり進みます。
ちょっとでも勢いを付けて、角のある石がタイヤに刺さると一発でアウトです。
過去にいくつかそういうレポを見ていましたので、やはりここは慎重に行きます。

8時00分。
この後も2ヶ所ほど同じくらいのレベルの落石地帯がありましたが、
同じように石をどけて道を作ってクリアしました。
そして、綺麗なアスファルトの九十九折れの急坂になり、
もうすぐ登山口だと思ったところで、道路の崩壊地帯が現れました。
車から降りて状況を見ると、ゆっくり通れば行けそうだったので、
底を擦らない段差のルートを選び(写真右の崩壊していないエリア)、
半クラ並みの半ブレでクリアしました。。。

ホッとしたのも束の間、先ほどのカーブを曲がるといよいよ最後のボスの登場です。
登山口はもうそこってとこだったんですが、クリアしたくて突入しましたが、
すぐに前輪が空回りして進みません。
スタッドレスがダメならチェーンでどうだ!ってやってみましたが
10mくらい進んだくらいでタイヤが空回り。
やっぱ軽四2駆じゃこの坂はダメなんだ。タイヤも小さいし馬力もないからな~。
チェーンを付けたり外したりするのに無駄な時間と体力を使い、
撤退の2文字が頭をよぎりました。時刻も8時30分を回ってます。
まぁ、いけるとこまで歩いて行って、14時リミットで引き返せばいいか、
ってことで、最後のボスをやっつけるのは諦め、歩いて登ることにしました。
そしたら、たった2分くらいで下の方の登山口に着いてしまいました。。。
この時、8時55分です。本当に無駄な50分でした。。。

下の方の登山口は初めてだったので、ちょっと不安でした。
それでも凍った車道を上の登山口まで歩くのもいやだったので、
踏み跡とテープを頼りに進みました。

20分くらい進んだところで、道がないことに気付きました。
周りをみても、さっきまであったトレースもなくなっています。
たぶんさっきちょっと「んっ」って思った地点やなぁとすぐに分かりました。
このまま戻って確認することも出来ましたが、
地図とコンパスで大体の現在地を確認出来たので、
このままこの谷を登り切ることにしました。

シカのトレースも頼りにしてとにかく登ります。



雪の谷道は結構斜面が急で足にきます。
疲れてきたのでここでアミノブレイクです。

延々谷を詰めて1時間ちょい、ようやく正規の九十九折れルートに合流しました。
しかし、谷を見上げると強い光が届いていて、空の青も見えています。
これは、もうすぐあの気持ちいい稜線に出ることを意味しています。
あと少しなら、せっかくここまで来たんだからバリエーションルートで完登してやろう
ってことで、もうひと踏ん張りすることにしました。

10時30分。
ようやく稜線に出ました。
予想どおり、太尾ルートとの合流地点手前の谷でした。
そして、大概疲れましたが、目の前に現れた青と樹氷のご褒美にテンションはMAXに!








春っぽいイメージでパチリ。
稜線の左の方に登山者がいてくれたらイメージ通りやったのにな~。。。


10時50分。
正味2時間掛かってようやく合流地点に到着です。
山高の夏道CTは45分です。
約3倍掛かってます。
体力も結構使ってしまいました。
バリエーションなんかに燃えるんじゃなかった…。

とりあえず行けるとこまで行こう、14時リミットで。
雪はまだアイゼンで行けるかな…。


ここ何週間か気温が上がってたし、枝ぶりも全体的に細めだから、
寒波が来た時以外は豪快な樹氷は期待出来ない感じです。
終始、こんな感じの細い樹氷でした。



風や雪の影響か、老化したのか。

中井精也先生の端っこ構図に、ちょっとハイキーでパチリ。
もう一つくらい何か入れてもよかったかな。。。


気温が上がり、落ちてしまった霧氷たち。
途中でバラバラ落ちてきてました。
今日はすごい快晴で当たりの日です。

まだまだ頑張ってる樹氷たち。
この樹氷たちももうすぐ落ちてしまうんだろうなぁ。

古田の森付近、釈迦ヶ岳が見えてきました。
古田の森は、結局今日も標識を見つけられませんでした。
地図を見てココだろうってとこは分かったんですけどね~。


だいぶ近くに釈迦ヶ岳が見えてきました。
千丈平も見えてます。
でも足取りがおかしいです。
雪がグズグズで、終始ズボって重たいのもありましたが、
いつもとちょっと違う感じです。
何だかボーっとします。
登りの時なんか10歩ほど進んでは休み、また進んでは休みが続くんです。
最初気付かなかったんですが、どうやら日差しが強すぎて
熱中症にかかったみたいです。
元々弱いのに、今日は日焼け止めを忘れてしまいました。
そして、500mlのアクエリレモンがなくなりかけています。
僕はこの日、予備の500mlの水を忘れてきました。
あるのは山専の800mlのお湯だけです。
仕方なく少しお湯を飲み、なんとか繋ぎます。
最悪は、雪を溶かして水を作るキットで何とかなるかな。
今11時50分。
このまま行ったら頂上は踏めると思うけど、休憩がほとんど出来ないかも。
しんどいなぁ、無理する必要もないかなぁ。
まぁ、とりあえず千丈平まで行こう。
さっきから気になってたトレースは今日のものではないことは
見たら分かりました。何日か前のものです。
今日は釈迦ヶ岳独り占めかなぁ、っていうか独りはちょっと怖いな~。

雪屁も大きいのが出来ています。
この先でワカンに変更して、だいぶ楽になりました。

来た道を振り返る。
あぁ、、そこをまた帰らないといけないのか…。

12時48分。
2~3回のアップダウンを乗り越え、千丈平に到着。

あ~疲れた~、普通ならどうするかな、やっぱ行くよな、でもしんどいなぁ。
チェーンかなぁ、谷道のバリエーションの方が効いたよなぁ、なんて
今更どうしようもないことをあれこれと考えていました。

そして疲れて仰向けに横たわりました。
空を見上げると、背中から伝わる雪の冷たさと空の青が何とも心地よく、
寝てしまいそうに。
10分ほどこうして横になっていると、日差しで火照った体は冷やされ、
ぼーってしていた頭は少し復活しました。

これならいける!
気合いを入れ直し、山頂に向けて出発です。
遠くから弥山も応援してくれてます!

深仙ノ宿へ向かう分岐。
と同時に大峰奥駈道へ突入です。
奥駈道に入ると、毎度のことながら気持ちが引き締まります。
歴史ある参詣道の一つですからね~。

弥山、八経も綺麗に見えています。
あそこに行きたかったな~。
来年こそはチャレンジしよう。

ちょっといやらしい木の枝を跨ぎ、

13時30分。
1799.6M、冬の釈迦ヶ岳にようやく到着です。
登り始めて実に4時間半掛かっています。

大概疲れましたけど、頑張ってお釈迦様に会えました。
快晴で良かったです。
奥駈道が綺麗に延びています。
結局、この日は誰とも会う事はありませんでした。
トレースも深仙ノ宿方面になかったし、この時間から来る人はいないと思うので、
今日は独り占めが確定しました。


弥山方面(北)

熊野方面(南)

尾鷲方面(東)

高野山方面(西)

最後に無事登頂出来たお礼を言い、山頂を後にします。

ダッシュで下り、14時に千丈平に戻ってきました。
やっぱり休憩なしではキツイので、サクッとカレーうどんを食べました。
14時30分に撤収完了し、あとは来た道を戻るだけです。


釈迦ヶ岳に別れを告げます。

ちょっといい感じで光が当たっていたので、アンダーでパチリ。

ちょっと引いてパチリ。
モノクロでもいけそうです。


15時33分。
太尾との分岐に戻ってきました。
行きよりグズグズな雪が面倒でしたが、ワカンだったのでたった1時間で戻れました。。。
ここから1時間くらいで登山口なので、ここで、残しておいたお湯で小休憩にします。
最近、山でお湯をそのまま飲むのがマイブームで、この冬は毎回飲んでます。
普段、家でお湯なんて飲めないですが、ある時、山専ボトルに入れたお湯を
ふと山で飲んでみたら、めちゃくちゃ癒されたんです。
その時以来、まんまと山専マジックにハマってしまいました。
疲れているから単純に水が美味しく感じるのか、山の空気がそうさせているのかは
分かりませんが、本当に美味しいんです。

遠くの弥山と七面山をしっかり見納めておきます。

下りは正規の道で帰れました(笑)

16時30分、丁度1時間で下山完了です。



3月に入った大峰はもう残雪期に入り、冬の終焉が近づいている印象を受けました。
今回はまだ雪がそれなりに残っていたし、綺麗な樹氷が見れましたが、
今週からの予報を見ると、恐らく今シーズン最後の樹氷だったのではないかと思います。
アクセスも含めたこのギリギリの時期に、樹氷が見れて、冬の釈迦ヶ岳に登頂出来たことは、
凄くタイミングがよかったと思います。
ただ、反省点として、チェーンを付けた時間ロスや、
無駄なバリエーションによる体力の労費や水不足など、
冬山で致命傷になりかねない行動は、今後絶対にやめないといけないと痛感しました。
全体的に、やっぱり冬の大峰は一筋縄では行かないなぁと、そんな印象を受けました。
アクセスについては、来年からはやっぱり4月1日の開通を待ってから来たいと思います。
時速10kmでの緊張の連続はもういいかな。。。
そして、釈迦ヶ岳へは雪の無い時期にも訪れたいと思います。
弥山にも、雪の無い時期に坪内ルートで登り、
来シーズンの厳冬期弥山登頂のイメージに繋げたいと思います。
今回は、今年一発目の大峰山行が無事に成功したことが何より良かったです。
CANON EOS 7D
CANON EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM
SIGMA 17-70mm F2.8-4 MACRO HSM
2月に弥山を撤退して以来、リベンジの日を伺っていました。
金曜日は雨、土曜日は午後から晴れ、日曜日は雨、チャンスは土曜日のピストン。
5時に大川口を出発したいので、2時過ぎには自宅を出発しないといけません。
目覚ましをセットしてすぐに寝れましたが、起きたらなんと4時過ぎ。
これは今から行っても弥山には到達できない事を意味していました。
ということで、今日は代案としていた釈迦ヶ岳に行くことにしました。
といってもココは登山口まで辿り着けるかが勝負です。
冬季通行止めの林道は、落石と深い雪で有名です。
奈良県のHPで168号には迂回路が出来ているのを見ていたので、
問題のポイントまでは行けることは分かっていました。
果たして2駆のコンテで辿り着けるのでしょうか。
5時20分ごろに自宅を出発し、1時間半くらいで十津川の谷瀬の吊り橋手前の橋を通過し、
釈迦ヶ岳登山口への林道へ入ります。
168号の復旧は想像していたよりも進んでいました。
迂回路には綺麗なアスファルトの長い橋が何箇所か出来ていて、
復旧作業に携わる方たちの努力の賜物だと感じました。
とはいえ崩れた山の斜面は当時の凄まじさを物語っていて、
自然の恐ろしさを感じずにはいられない光景が広がっていました。
道路だけでなく村全体が一刻も早く復旧することを願っています。
7時10分。
林道を数十分走ると、冬季通行止めのポイントまで来ました。
ここからは緊張の連続が始まります。

不吉な空です。

綺麗な渓谷が見えました。
何という谷かは分かりませんが、エメラルドグリーンの綺麗な渓谷でした。

何箇所か小さな落石があり、ゆっくり通過していると遂に今日の核心部に来ました。
これはさすがにデカイです。
車の通った跡が付いているので、先行者がいるのでしょうか。
それでも小石をどけてゆっくり進みます。
ちょっとでも勢いを付けて、角のある石がタイヤに刺さると一発でアウトです。
過去にいくつかそういうレポを見ていましたので、やはりここは慎重に行きます。

8時00分。
この後も2ヶ所ほど同じくらいのレベルの落石地帯がありましたが、
同じように石をどけて道を作ってクリアしました。
そして、綺麗なアスファルトの九十九折れの急坂になり、
もうすぐ登山口だと思ったところで、道路の崩壊地帯が現れました。
車から降りて状況を見ると、ゆっくり通れば行けそうだったので、
底を擦らない段差のルートを選び(写真右の崩壊していないエリア)、
半クラ並みの半ブレでクリアしました。。。

ホッとしたのも束の間、先ほどのカーブを曲がるといよいよ最後のボスの登場です。
登山口はもうそこってとこだったんですが、クリアしたくて突入しましたが、
すぐに前輪が空回りして進みません。
スタッドレスがダメならチェーンでどうだ!ってやってみましたが
10mくらい進んだくらいでタイヤが空回り。
やっぱ軽四2駆じゃこの坂はダメなんだ。タイヤも小さいし馬力もないからな~。
チェーンを付けたり外したりするのに無駄な時間と体力を使い、
撤退の2文字が頭をよぎりました。時刻も8時30分を回ってます。
まぁ、いけるとこまで歩いて行って、14時リミットで引き返せばいいか、
ってことで、最後のボスをやっつけるのは諦め、歩いて登ることにしました。
そしたら、たった2分くらいで下の方の登山口に着いてしまいました。。。
この時、8時55分です。本当に無駄な50分でした。。。

下の方の登山口は初めてだったので、ちょっと不安でした。
それでも凍った車道を上の登山口まで歩くのもいやだったので、
踏み跡とテープを頼りに進みました。

20分くらい進んだところで、道がないことに気付きました。
周りをみても、さっきまであったトレースもなくなっています。
たぶんさっきちょっと「んっ」って思った地点やなぁとすぐに分かりました。
このまま戻って確認することも出来ましたが、
地図とコンパスで大体の現在地を確認出来たので、
このままこの谷を登り切ることにしました。

シカのトレースも頼りにしてとにかく登ります。



雪の谷道は結構斜面が急で足にきます。
疲れてきたのでここでアミノブレイクです。

延々谷を詰めて1時間ちょい、ようやく正規の九十九折れルートに合流しました。
しかし、谷を見上げると強い光が届いていて、空の青も見えています。
これは、もうすぐあの気持ちいい稜線に出ることを意味しています。
あと少しなら、せっかくここまで来たんだからバリエーションルートで完登してやろう
ってことで、もうひと踏ん張りすることにしました。

10時30分。
ようやく稜線に出ました。
予想どおり、太尾ルートとの合流地点手前の谷でした。
そして、大概疲れましたが、目の前に現れた青と樹氷のご褒美にテンションはMAXに!








春っぽいイメージでパチリ。
稜線の左の方に登山者がいてくれたらイメージ通りやったのにな~。。。


10時50分。
正味2時間掛かってようやく合流地点に到着です。
山高の夏道CTは45分です。
約3倍掛かってます。
体力も結構使ってしまいました。
バリエーションなんかに燃えるんじゃなかった…。

とりあえず行けるとこまで行こう、14時リミットで。
雪はまだアイゼンで行けるかな…。


ここ何週間か気温が上がってたし、枝ぶりも全体的に細めだから、
寒波が来た時以外は豪快な樹氷は期待出来ない感じです。
終始、こんな感じの細い樹氷でした。



風や雪の影響か、老化したのか。

中井精也先生の端っこ構図に、ちょっとハイキーでパチリ。
もう一つくらい何か入れてもよかったかな。。。


気温が上がり、落ちてしまった霧氷たち。
途中でバラバラ落ちてきてました。
今日はすごい快晴で当たりの日です。

まだまだ頑張ってる樹氷たち。
この樹氷たちももうすぐ落ちてしまうんだろうなぁ。

古田の森付近、釈迦ヶ岳が見えてきました。
古田の森は、結局今日も標識を見つけられませんでした。
地図を見てココだろうってとこは分かったんですけどね~。


だいぶ近くに釈迦ヶ岳が見えてきました。
千丈平も見えてます。
でも足取りがおかしいです。
雪がグズグズで、終始ズボって重たいのもありましたが、
いつもとちょっと違う感じです。
何だかボーっとします。
登りの時なんか10歩ほど進んでは休み、また進んでは休みが続くんです。
最初気付かなかったんですが、どうやら日差しが強すぎて
熱中症にかかったみたいです。
元々弱いのに、今日は日焼け止めを忘れてしまいました。
そして、500mlのアクエリレモンがなくなりかけています。
僕はこの日、予備の500mlの水を忘れてきました。
あるのは山専の800mlのお湯だけです。
仕方なく少しお湯を飲み、なんとか繋ぎます。
最悪は、雪を溶かして水を作るキットで何とかなるかな。
今11時50分。
このまま行ったら頂上は踏めると思うけど、休憩がほとんど出来ないかも。
しんどいなぁ、無理する必要もないかなぁ。
まぁ、とりあえず千丈平まで行こう。
さっきから気になってたトレースは今日のものではないことは
見たら分かりました。何日か前のものです。
今日は釈迦ヶ岳独り占めかなぁ、っていうか独りはちょっと怖いな~。

雪屁も大きいのが出来ています。
この先でワカンに変更して、だいぶ楽になりました。

来た道を振り返る。
あぁ、、そこをまた帰らないといけないのか…。

12時48分。
2~3回のアップダウンを乗り越え、千丈平に到着。

あ~疲れた~、普通ならどうするかな、やっぱ行くよな、でもしんどいなぁ。
チェーンかなぁ、谷道のバリエーションの方が効いたよなぁ、なんて
今更どうしようもないことをあれこれと考えていました。

そして疲れて仰向けに横たわりました。
空を見上げると、背中から伝わる雪の冷たさと空の青が何とも心地よく、
寝てしまいそうに。
10分ほどこうして横になっていると、日差しで火照った体は冷やされ、
ぼーってしていた頭は少し復活しました。

これならいける!
気合いを入れ直し、山頂に向けて出発です。
遠くから弥山も応援してくれてます!

深仙ノ宿へ向かう分岐。
と同時に大峰奥駈道へ突入です。
奥駈道に入ると、毎度のことながら気持ちが引き締まります。
歴史ある参詣道の一つですからね~。

弥山、八経も綺麗に見えています。
あそこに行きたかったな~。
来年こそはチャレンジしよう。

ちょっといやらしい木の枝を跨ぎ、

13時30分。
1799.6M、冬の釈迦ヶ岳にようやく到着です。
登り始めて実に4時間半掛かっています。

大概疲れましたけど、頑張ってお釈迦様に会えました。
快晴で良かったです。
奥駈道が綺麗に延びています。
結局、この日は誰とも会う事はありませんでした。
トレースも深仙ノ宿方面になかったし、この時間から来る人はいないと思うので、
今日は独り占めが確定しました。


弥山方面(北)

熊野方面(南)

尾鷲方面(東)

高野山方面(西)

最後に無事登頂出来たお礼を言い、山頂を後にします。

ダッシュで下り、14時に千丈平に戻ってきました。
やっぱり休憩なしではキツイので、サクッとカレーうどんを食べました。
14時30分に撤収完了し、あとは来た道を戻るだけです。


釈迦ヶ岳に別れを告げます。

ちょっといい感じで光が当たっていたので、アンダーでパチリ。

ちょっと引いてパチリ。
モノクロでもいけそうです。


15時33分。
太尾との分岐に戻ってきました。
行きよりグズグズな雪が面倒でしたが、ワカンだったのでたった1時間で戻れました。。。
ここから1時間くらいで登山口なので、ここで、残しておいたお湯で小休憩にします。
最近、山でお湯をそのまま飲むのがマイブームで、この冬は毎回飲んでます。
普段、家でお湯なんて飲めないですが、ある時、山専ボトルに入れたお湯を
ふと山で飲んでみたら、めちゃくちゃ癒されたんです。
その時以来、まんまと山専マジックにハマってしまいました。
疲れているから単純に水が美味しく感じるのか、山の空気がそうさせているのかは
分かりませんが、本当に美味しいんです。

遠くの弥山と七面山をしっかり見納めておきます。

下りは正規の道で帰れました(笑)

16時30分、丁度1時間で下山完了です。



3月に入った大峰はもう残雪期に入り、冬の終焉が近づいている印象を受けました。
今回はまだ雪がそれなりに残っていたし、綺麗な樹氷が見れましたが、
今週からの予報を見ると、恐らく今シーズン最後の樹氷だったのではないかと思います。
アクセスも含めたこのギリギリの時期に、樹氷が見れて、冬の釈迦ヶ岳に登頂出来たことは、
凄くタイミングがよかったと思います。
ただ、反省点として、チェーンを付けた時間ロスや、
無駄なバリエーションによる体力の労費や水不足など、
冬山で致命傷になりかねない行動は、今後絶対にやめないといけないと痛感しました。
全体的に、やっぱり冬の大峰は一筋縄では行かないなぁと、そんな印象を受けました。
アクセスについては、来年からはやっぱり4月1日の開通を待ってから来たいと思います。
時速10kmでの緊張の連続はもういいかな。。。
そして、釈迦ヶ岳へは雪の無い時期にも訪れたいと思います。
弥山にも、雪の無い時期に坪内ルートで登り、
来シーズンの厳冬期弥山登頂のイメージに繋げたいと思います。
今回は、今年一発目の大峰山行が無事に成功したことが何より良かったです。
CANON EOS 7D
CANON EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM
SIGMA 17-70mm F2.8-4 MACRO HSM
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