北アルプス山行DAY1 ~涸沢~
この週末は思ったより仕事が多く、定時で終わる予定が20時まで掛かってしまった。
家に着いて晩飯を食べ、準備を完了したのが22時。
今回、嫁さんはついてこないので、最悪、到着時間によっては
滞在期間を一日延長する魂胆で車を走らせた。
近所のコンビニで、飲み物や軽食を調達し、22時20分に走行開始。
100円高速から近畿道~第二京阪~京滋バイパス~名神と繋ぎ東海北陸道へ入る。
渋滞もなく快適に進み、2時50分頃アカンダナ駐車場に到着。
2回の休憩を含めて4時間半で着いているのでかなりスムーズな方だと思う。
始発の4時50分のシャトルバスに乗車し、5時20分頃上高地へ。

トイレを済ませ登山届を提出。
行先は奥穂高岳。
たどり着けるかどうかは分からないがとにかく安全に行こう。
5時30分。
気温が上がっていない為、じっとしていると寒い。
ウォーミングアップをして、日焼け止めを塗ろうと思ったがザックの中に
入れたはずの日焼け止めが見当たらない。
ザックに入れたつもりが後部座席に置いたままにした為、足元に落ちたのだと確信した。
途中の小屋で販売していることを祈りつつ、インフォメーションセンターの裏から登山道へ入った。
5分ほど林の中を歩くと河童橋に到着。
朝の光が幻想的だ。
ゆっくり撮影したいところだが、今日の行程を考えあっさり通過。(当たり前だが)

小梨平キャンプ場。
売店や炊事場やお風呂があり、最高のロケーション。
一度利用してみたい。

梓川が広くなる地点。
もう少し早い時間に来ていたら朝もやがイイ感じだったかも。

明神岳。
途中までずっと望むことが出来、同じような写真を何度も撮ってしまう。

6時40分。
1時間ほどで明神に到着。
梓川対岸に穂高神社の奥宮や明神池がある。
歩き始めなので少し長めに休憩を取った。
たぶん売っていたと思うが、売店で日焼け止めを見るを忘れてしまう。


徳澤へ向けて、森林浴を楽しみながら進んでいく。


古池?


梓川が広がり視界が開けた。
徳沢はもうそこだ。


救助ヘリが北アルプスに飛んでいった。
遭難事故があったのだろうか。


徳沢の公衆トイレを過ぎたところで、三脚を立てて撮影してみた。

徳沢のキャンプ場は、芝生があって快適そう。
周りに見える山の雰囲気も小梨平よりいい感じ。
すごく気持ちよさそうなキャンプ場だ。
スノーピークのテントがチラホラ見られるが、やっぱりカッコいい。

8時30分。
徳沢に到着。
CTより掛かり過ぎている。
まあいつものことか。

ここが氷壁の宿「徳澤園」。
「山登りはじめました2」でも絶賛していたのでいつか宿泊してみたい。
売店では豊富な食事のメニューがあったので帰りに寄って何か食べてみよう。
日焼け止めを探したがどこにも置いていない。
まさか売ってないと思ってなかった。
横尾に最後のチャンスを掛けることに。


樹林帯の中の道を行き、15分ほどしたところで新村橋への分岐だ。
屏風のコルを超えて涸沢へ入るパノラマコースに出ることも出来る。

水が枯れた場所で頑張って生えている木を見つけた。

9時50分。
横尾に到着。
キャンプ場があり、涸沢、槍ヶ岳、蝶ヶ岳への道が分かれている。
それらへ向かう登山基地として利用されている。
売店で日焼け止めを無事にゲットし、軽食を食べることにした。


ここのいなり寿司は美味しかった。
3個で300円。
水もお代わりし放題だった。
他にはカレーや山菜そばやラーメンがあった。

10時25分。
休憩を終えてひんやりタオルも充電し、いよいよ山の中へと入っていく。

徐々に山らしい道になっていく。

11時15分。本谷橋。
ここまで時間を掛け過ぎたので、屏風岩も帰りに撮影することにして黙々と歩き続けた。
なんとかCTより10分早い50分で歩けた。
周りのみなさんは昼飯を食べられている。
それにつられて10分ほど休憩を取る。

本谷橋からの登りはいよいよ厳しさが増してきた。
ちょっとしたガレや岩があり、歩きにくい場所もある。
何よりも、一歩の段差が大きい歩きを延々と強いられたのが辛かった。
途中で休憩している間に抜きつ抜かれつするパーティがいくつかあり、
その度に互いに意識して笑顔で応える。
1時間ほど登った地点で、右手にカール地形が見えてくる。
涸沢ではないのは分かったが、本谷カール方面か?

13時。
Sガレを過ぎ、沢沿いの休憩ポイントに到着。
仰向けに寝転んでへばっている人や、水で冷やしている人など、
みんなしんどいのは同じのようだ。
目の前に涸沢は見えている。
あと少し頑張ろう。

13時20分。
涸沢到着。
一応CTよりちょっと早く歩けたが、本谷橋からの距離が思ったより長かった。
急いで今日の宿泊場所を確保する。

どこのTV局か分からなかったが何かの取材をやっていた。
テント受付小屋の横にある長野県警の基地(相談所)の方がインタビューを受けていた。
テントはモンベルのクロノスドーム2型なので一人で使うには広々している。
いつもは嫁さんと一緒に設営しているので、今回は一人で設営するのに手間取ると思ったが、
以外とあっさり設営出来た。

先月歩いた縦走路、東天井岳から横通岳、常念乗越までの道のりがはっきりと見えている。
横通岳の巻き道もしっかりと認識出来た。
あの感動が蘇り、感慨深いものがある。

テント内を片づけて、受付で料金を支払う。
2泊の予定なので1,000円。

ああ、やっと会う事が出来た。
そう、この景色に会いたかったのだ!
雑誌でよく見るこの景色に。
実際に自分の目で見ると、壮大な景観に圧倒され、雑誌で見るよりもその雄大さに感動した。
多くの人を惹きつける涸沢カール。その魅力を理解出来た。
そして、先月に続いて北アルプスの大自然に鳥肌が立った。

少し時間も早いので、涸沢ヒュッテの売店テラス辺りを散策してみる。
本当にいい雰囲気で何泊でも居たくなる。

15時30分。
小腹がすいたので何か食べることに。
好物のチューハイ(氷結グレフル)はいつものように置いてないのでビールとおでんを。
疲れた後のビールは最高!おでんが体にしみていく!
最高の瞬間!
しかし、なぜ氷結をおいていないのだろうか。
絶対売れると思うのだが…。
ビアに保管場所を占領されているからだろうか…。
氷結ファンにとっては置いてもらえることを強く願うところ。

ヒュッテのロビーの張り紙。
綺麗な絵で非常に分かり易い。一枚欲しかった。

17時。夕食。
棒ラーメンと岩波。
コッヘルは初投入のスノーピーク「トレックコンボチタン」の「トレック900」を持ってきた。
カップが900mlで、蓋がフライパンになっていて250mlある。
カップで煮たりした後でお湯だけ沸かしたい時にフライパンがあると、一度カップを洗ってから
再度カップを使うようなことが不要になるので非常に助かる。
取り皿にもなるし大変便利な山ギアだ。
重量もトレックコンボ(900と1400両方)としても300g代だ。
今持っているジェットボイルより軽量化が図れている。

夕食後、せっかくなので夜景&星空撮影を行う。
気温が下がってきて、じっと撮影しているとなかなか寒い。
半袖ジャケット+クラッグジャケット+レインダンサー(勿論全てモンベル)
の組み合わせでも若干寒い。気温は10℃を切っていた。
夜景の撮影はそんなに難しくないが、星空の撮影は苦手だ。
星をどんな軌跡で撮りたいかで、ISO、絞りをうまく調整する必要がある。
雲が出ると長時間露光出来ないし、小屋やテントの明りも影響するし。
明日のこともあるので今日の撮影は凝らずにそこそこにしておいた。



今日は結構疲れたが楽しく歩くことが出来た。
とはいえ、涸沢をすこし甘く見ていたところがあった。
もっと楽に登れると思っていたが以外と時間が掛かり、
最後は息も上がってしまってかなりしんどかった。
右膝も少し痛み始めているので明日が心配だ。
明日も晴れることを祈り20時30分頃テントへ戻って横になるとすぐに眠りについた。
DAY2へ続く
撮影機材
EOS 7D
CANON EF-S10-22mm F/3.5-4.5 USM
SIGMA 17-70mm F2.8-4 MACRO HSM
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| 北アルプス、飛騨山脈 | 00:35 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑