双六岳 DAY2前編
2012年9月16日(日)
昨日は小屋泊まりに変わったので、布団でゆっくり寝られると思いきや、
あれだけ疲れていたはずがどういうわけかぐっすり眠れませんでした。
夕方にうとうと30分ほど仮眠したのがまずかったのか。
反対隣の方の寝返り攻撃に目が覚めてしまったのか。
寝たり起きたりを繰り返し、気が付くと朝の3時30分。
準備を始め出した方たちが、口を揃えて星が綺麗と言っています。
僕はせっかく三脚を持ってきたので星だけは撮ろうと、昨日心に決めていましたが、
まだ頭がすっきりせず、どうも撮影意欲がわきません。
そうこうするうちに4時が過ぎ、だらだらしている暇もなくなったので
とりあえずカメラと三脚を持って外へ出ました。
見上げると、空いっぱいに星が散りばめられていて、すごく綺麗な星空でした。
南東の空。
オリオン座周辺に強く輝く星が目立ちました。上が木星で、左下が金星、下がシリウスです。
この日は木星と金星がとても目立っていました。そういう季節なんでしょうか。
槍ヶ岳には、槍ヶ岳山荘の灯と登山者のヘッデンの灯も見えています。槍の御来光登山ですね。
時間も時間なので、空が少し明るくなり始めています。

CanonEOS7D EF-S10-22mm f3.5-4.5 USM 10mm F3.5 60秒 ISO1250 Velbon E545M
(4:37撮影)
北西の空。
カシオペアが綺麗に見えてます。その左側は上からペルセウス、さんかく、アンドロメダ?(下ギリギリのやつ)、
右下がケフェウス、こぐま、右上はきりん?でしょうか。
空が明るくなってきたのでぼちぼち星が写らなくなってきました。

CanonEOS7D EF-S10-22mm f3.5-4.5 USM 10mm F3.5 60秒 ISO1250 Velbon E545M
(4:44撮影)
僕が星を見るのにいつもお世話になっている有名なサイトを紹介します。
「Yahoo!きっず星空」
サイト内にある「星空シミュレーション」を開き、日時・場所・方角を指定するとその時の星空を映し出してくれます。
星座の形と名前を表示することも出来、時間経過をアニメーションで見る機能もあります。
(よくある微速度撮影みたいなもの)
出来ることはこれだけですが、素人には分かりやすくていいです。
このサイトは、その他に「今月の星空」「月齢カレンダー」「星空百科」などのサブページも用意されており、
とても楽しいサイトです。
いつも出発前や帰宅後に使っていますが、今度、その場で分かるように星座早見盤でもゲットしようかな。
星は苦手な方ですが、現場で分かればもっと楽しいと思います。
さて、星空を撮影後、日の出をどうしようか迷いましたが、ここから見る日の出は見上げる感じになり、
槍を入れた構図が大半だと思います。それがどうもいいイメージを持てなかったので、撮影を終了し、
小屋へ戻りました。仮眠の後、6時前にもう一度外へ出ると日の出は終わっていて、
ツアーの方たちが出発の準備をしていました。

奥のブルーのガイドさん、奇遇ですが7月に八方池山荘で見た方です。

槍ヶ岳と大喰岳

涸沢岳、奥穂高岳、西穂高岳

小屋に戻り、サブザックに必要なものだけ詰め、準備をしてから朝食を採りました。
朝は時間を縛られるのが嫌だったので、小屋の食事をやめてお弁当を頼みました。
おにぎり3つと唐揚げと漬物なんですが、このお弁当が凄く美味しかったです。
6時50分。
ようやく出発です。
今日は軽装だし、またココに戻ってくるだけなので、少し気が緩み遅い出発となりました。
まずは1時間ほどかけて弓折乗越へ向かいます。
小屋の前では、朝の光がイイ感じに照らしていました。

小屋の横の池では凄い景色が見られました。全くの無風でした。

CanonEOS7D SIGMA17-70mmF2.8-4MACRO・HSM 17mm F11 1/40秒 ISO500 PLフィルター
Velbon E545M
この情景に興味が湧かずスタコラ先を急ぐ嫁。

CanonEOS7D SIGMA17-70mmF2.8-4MACRO・HSM 31mm F11 1/40秒 ISO500 PLフィルター
Velbon E545M
まだ色づいてないコバイケイソウと槍ヶ岳

少し標高を上げるとコバイケイソウが色づいてました。なかなか綺麗です。
左から西穂高岳、焼岳、乗鞍岳と、雰囲気の異なる山々を見られて、とても贅沢な風景です。

槍・穂高
大キレットがもの凄い落ち込みを見せています。
鏡池が見えていますが、こうして見るとそこだけ池があるのも不思議な景観です。

穂高連峰。
北穂高岳(昨年登頂)、涸沢岳、奥穂高岳、西穂高岳。
ここから見る槍穂高方面は、朝は逆光なので残念です。
順光になる時間帯では、たぶん分厚い雲が邪魔してくれることでしょう(笑)

弓折乗越へ続く道。思っていたより急な坂ではありませんでした。
歩いてみて思いましたが、これなら昨日ちょっと頑張れば歩けたかな。。。

今日も素晴らしい天気です。秋っぽくなってきましたね。

鏡平がだいぶ小さくなってきました。

この辺りの紅葉はもうちょっと先ですね。

コバイケイソウの紅葉とドピーカンの青空。PLが効きすぎたかな。。。
今回のルートではコバイケイソウの紅葉が多かったですが、結構綺麗なんだと知りました。

6時50分。
1時間で弓折乗越に到着しました。槍ポーズをしたり、記念撮影で賑わってました。

僕たちも槍をバックに撮ってもらいました。マニュアルでピントや露出などを設定してからカメラを渡しました。

8時5分。
弓折乗越を超えて稜線に出ると、景色が一気に広がりました。
こちらは岐阜県方面、左が白山かな?もっと右に隠れてるのかな?
ここから双六小屋までは1時間10分です。

稜線を少し歩くと花見平です。
7~8月はお花畑が広がるのでしょうが、今は紅葉が始まっています。
ここの手前は平らな砂地になっていて、テントを張ると気持ち良さそうです。(指定地でない為たぶんダメ)

双六岳をバックに、始まったばかりの紅葉が綺麗です。
右には百名山の鷲羽岳・水晶岳が見えてきました。

ナナカマドの実が色づいてます。
僕は葉っぱが赤くなるのを見たかったんですが、ココはまだ早いようです。
今年はどこかで見れるかな。。。


双六小屋が近づいてきました。テン場も小さく見えてます。
バックの鷲羽岳は貫禄があります。

平なところに降り、気持ちいい草原のような雰囲気の木道を進みます。

ミヤマリンドウ。今回唯一の花撮影。


診療所でしょうか?この横を通って行きます。

9時5分。
双六小屋に到着です。ゆっくり歩きましたがCTより10分以上早く着きました。
やはり荷物が軽いのがかなり効果があるみたいです。
写真の嫁さんを見ると分かりますが、荷物はたったあれだけです。僕も三脚は置いてきてます。

最近山でハマってる飲む野菜・果物シリーズ。
朝ジュレも好きですが今日は「朝のすりおろしリンゴmix」です。すりおろした果肉が入っていて美味しいです。
奥に見えてる「Gokuriグレフル」は小屋で買いました。キンキンで最高でした。

さて、休憩がてらこれからどうするかを検討します。

まだ9時30分なので、三俣蓮華岳まで行っても13時30分くらいにはココに戻ってこれそうです。
そこから2時間で鏡平に戻って15時30分なので、ちょうどいいくらいです。
鷲羽岳となるとそれにプラス4時間弱なので、ヘッデン覚悟で行けば無理ではないけど、
たぶん体力的に無理。
とはいうものの、三俣蓮華岳へ行ってもあまり意味はない気がするし、
TBSドラマ「サマーレスキュー」の診療所のモデルになったと言われている三俣山荘を見に行くのも
面白そうだけど、やっぱり長時間歩くのは左足のことを考えると避けたい。
で結局、少々もったいない気はしますが、双六ピストンでまったり山の景色を楽しむことにしました。

9時40分。
快晴の中、出発です。
つづく
撮影機材
CANON EOS 7D
CANON EF-S10-22mm F3.5-4.5USM
SIGMA17-70mmF2.8-4MACRO・HSM
昨日は小屋泊まりに変わったので、布団でゆっくり寝られると思いきや、
あれだけ疲れていたはずがどういうわけかぐっすり眠れませんでした。
夕方にうとうと30分ほど仮眠したのがまずかったのか。
反対隣の方の寝返り攻撃に目が覚めてしまったのか。
寝たり起きたりを繰り返し、気が付くと朝の3時30分。
準備を始め出した方たちが、口を揃えて星が綺麗と言っています。
僕はせっかく三脚を持ってきたので星だけは撮ろうと、昨日心に決めていましたが、
まだ頭がすっきりせず、どうも撮影意欲がわきません。
そうこうするうちに4時が過ぎ、だらだらしている暇もなくなったので
とりあえずカメラと三脚を持って外へ出ました。
見上げると、空いっぱいに星が散りばめられていて、すごく綺麗な星空でした。
南東の空。
オリオン座周辺に強く輝く星が目立ちました。上が木星で、左下が金星、下がシリウスです。
この日は木星と金星がとても目立っていました。そういう季節なんでしょうか。
槍ヶ岳には、槍ヶ岳山荘の灯と登山者のヘッデンの灯も見えています。槍の御来光登山ですね。
時間も時間なので、空が少し明るくなり始めています。

CanonEOS7D EF-S10-22mm f3.5-4.5 USM 10mm F3.5 60秒 ISO1250 Velbon E545M
(4:37撮影)
北西の空。
カシオペアが綺麗に見えてます。その左側は上からペルセウス、さんかく、アンドロメダ?(下ギリギリのやつ)、
右下がケフェウス、こぐま、右上はきりん?でしょうか。
空が明るくなってきたのでぼちぼち星が写らなくなってきました。

CanonEOS7D EF-S10-22mm f3.5-4.5 USM 10mm F3.5 60秒 ISO1250 Velbon E545M
(4:44撮影)
僕が星を見るのにいつもお世話になっている有名なサイトを紹介します。
「Yahoo!きっず星空」
サイト内にある「星空シミュレーション」を開き、日時・場所・方角を指定するとその時の星空を映し出してくれます。
星座の形と名前を表示することも出来、時間経過をアニメーションで見る機能もあります。
(よくある微速度撮影みたいなもの)
出来ることはこれだけですが、素人には分かりやすくていいです。
このサイトは、その他に「今月の星空」「月齢カレンダー」「星空百科」などのサブページも用意されており、
とても楽しいサイトです。
いつも出発前や帰宅後に使っていますが、今度、その場で分かるように星座早見盤でもゲットしようかな。
星は苦手な方ですが、現場で分かればもっと楽しいと思います。
さて、星空を撮影後、日の出をどうしようか迷いましたが、ここから見る日の出は見上げる感じになり、
槍を入れた構図が大半だと思います。それがどうもいいイメージを持てなかったので、撮影を終了し、
小屋へ戻りました。仮眠の後、6時前にもう一度外へ出ると日の出は終わっていて、
ツアーの方たちが出発の準備をしていました。

奥のブルーのガイドさん、奇遇ですが7月に八方池山荘で見た方です。

槍ヶ岳と大喰岳

涸沢岳、奥穂高岳、西穂高岳

小屋に戻り、サブザックに必要なものだけ詰め、準備をしてから朝食を採りました。
朝は時間を縛られるのが嫌だったので、小屋の食事をやめてお弁当を頼みました。
おにぎり3つと唐揚げと漬物なんですが、このお弁当が凄く美味しかったです。
6時50分。
ようやく出発です。
今日は軽装だし、またココに戻ってくるだけなので、少し気が緩み遅い出発となりました。
まずは1時間ほどかけて弓折乗越へ向かいます。
小屋の前では、朝の光がイイ感じに照らしていました。

小屋の横の池では凄い景色が見られました。全くの無風でした。

CanonEOS7D SIGMA17-70mmF2.8-4MACRO・HSM 17mm F11 1/40秒 ISO500 PLフィルター
Velbon E545M
この情景に興味が湧かずスタコラ先を急ぐ嫁。

CanonEOS7D SIGMA17-70mmF2.8-4MACRO・HSM 31mm F11 1/40秒 ISO500 PLフィルター
Velbon E545M
まだ色づいてないコバイケイソウと槍ヶ岳

少し標高を上げるとコバイケイソウが色づいてました。なかなか綺麗です。
左から西穂高岳、焼岳、乗鞍岳と、雰囲気の異なる山々を見られて、とても贅沢な風景です。

槍・穂高
大キレットがもの凄い落ち込みを見せています。
鏡池が見えていますが、こうして見るとそこだけ池があるのも不思議な景観です。

穂高連峰。
北穂高岳(昨年登頂)、涸沢岳、奥穂高岳、西穂高岳。
ここから見る槍穂高方面は、朝は逆光なので残念です。
順光になる時間帯では、たぶん分厚い雲が邪魔してくれることでしょう(笑)

弓折乗越へ続く道。思っていたより急な坂ではありませんでした。
歩いてみて思いましたが、これなら昨日ちょっと頑張れば歩けたかな。。。

今日も素晴らしい天気です。秋っぽくなってきましたね。

鏡平がだいぶ小さくなってきました。

この辺りの紅葉はもうちょっと先ですね。

コバイケイソウの紅葉とドピーカンの青空。PLが効きすぎたかな。。。
今回のルートではコバイケイソウの紅葉が多かったですが、結構綺麗なんだと知りました。

6時50分。
1時間で弓折乗越に到着しました。槍ポーズをしたり、記念撮影で賑わってました。

僕たちも槍をバックに撮ってもらいました。マニュアルでピントや露出などを設定してからカメラを渡しました。

8時5分。
弓折乗越を超えて稜線に出ると、景色が一気に広がりました。
こちらは岐阜県方面、左が白山かな?もっと右に隠れてるのかな?
ここから双六小屋までは1時間10分です。

稜線を少し歩くと花見平です。
7~8月はお花畑が広がるのでしょうが、今は紅葉が始まっています。
ここの手前は平らな砂地になっていて、テントを張ると気持ち良さそうです。(指定地でない為たぶんダメ)

双六岳をバックに、始まったばかりの紅葉が綺麗です。
右には百名山の鷲羽岳・水晶岳が見えてきました。

ナナカマドの実が色づいてます。
僕は葉っぱが赤くなるのを見たかったんですが、ココはまだ早いようです。
今年はどこかで見れるかな。。。


双六小屋が近づいてきました。テン場も小さく見えてます。
バックの鷲羽岳は貫禄があります。

平なところに降り、気持ちいい草原のような雰囲気の木道を進みます。

ミヤマリンドウ。今回唯一の花撮影。


診療所でしょうか?この横を通って行きます。

9時5分。
双六小屋に到着です。ゆっくり歩きましたがCTより10分以上早く着きました。
やはり荷物が軽いのがかなり効果があるみたいです。
写真の嫁さんを見ると分かりますが、荷物はたったあれだけです。僕も三脚は置いてきてます。

最近山でハマってる飲む野菜・果物シリーズ。
朝ジュレも好きですが今日は「朝のすりおろしリンゴmix」です。すりおろした果肉が入っていて美味しいです。
奥に見えてる「Gokuriグレフル」は小屋で買いました。キンキンで最高でした。

さて、休憩がてらこれからどうするかを検討します。

まだ9時30分なので、三俣蓮華岳まで行っても13時30分くらいにはココに戻ってこれそうです。
そこから2時間で鏡平に戻って15時30分なので、ちょうどいいくらいです。
鷲羽岳となるとそれにプラス4時間弱なので、ヘッデン覚悟で行けば無理ではないけど、
たぶん体力的に無理。
とはいうものの、三俣蓮華岳へ行ってもあまり意味はない気がするし、
TBSドラマ「サマーレスキュー」の診療所のモデルになったと言われている三俣山荘を見に行くのも
面白そうだけど、やっぱり長時間歩くのは左足のことを考えると避けたい。
で結局、少々もったいない気はしますが、双六ピストンでまったり山の景色を楽しむことにしました。

9時40分。
快晴の中、出発です。
つづく
撮影機材
CANON EOS 7D
CANON EF-S10-22mm F3.5-4.5USM
SIGMA17-70mmF2.8-4MACRO・HSM
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| 北アルプス、飛騨山脈 | 18:01 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑