10時40分。
休憩を終え三国境を出発。

しょっぱなに急な岩場があるが大したことはない。


この辺りから少し草紅葉が始まっている。

右の方に小さく剱岳が見える。
白馬岳山頂はもう少しだ。

旭岳のコル付近にハートの雪渓をゲット!

来た道を振り返る。(小蓮華山方面)


この辺りは紅葉が少し進んでいる。
雪と混じっていい感じだが、もう少し雪が欲しいところ。


11時30分。
白馬岳2,932m登頂。
出発から5時間。
CTより1時間30分遅れ。撮影に使った時間がそのまま遅れに出た。
山頂は比較的狭い感じで、奥を覗くと断崖絶壁で切れ落ちていて、
独特の左右非対称の山容をしている。
次から次へと
登山者がやってきて、入れ替わりで記念撮影をしていく。


剱岳。
別山、立山、白山も望めた。
槍穂高も綺麗に見えた。
写真に写っていないが、反対側の東側に見えているのは、浅間山から白根山あたりの山域だろうか。
それとも黒姫あたりだろうか、よくわからない。




20~30分ほど360°の展望を楽しんだ後は、白馬山荘のスカイプラザで昼食をとる。
よほど疲れたのか、このお二人はガッツリ爆睡していた。


山小屋で牛丼があるなんて!
思わず注文してしまった。(1,050円)
ついでにバッヂもゲット。


昨日の雪が残っている。

この白馬山荘は、
白馬岳頂上直下の標高2832mに位置する日本最大の山岳宿舎。
3つの棟の総収容人員は1,200名と、旅館なみの収容人員を誇る山小屋。
もはや山小屋スケールを超えている。



白馬三山。杓子岳、鑓ヶ岳。


あまりに快適だったので2時間ほど寛いでしまい、慌てて準備を始めて13:30出発。





山荘から20分ほどで再び山頂に到着。
同じところにまた登り返すのは、時間的には短いが気分的にしんどかった。


これから戻る方面を見る。
草紅葉はいい感じに始まっている。
行きしなよりも進んでいるように見えるが…
午後の光線のせいか。

草紅葉の斜面と剱岳。

小さい秋と剱岳。

この辺りは、こういった切り立った崖がたくさん見られた。
もう少しガスが上がってきてくれたらいい感じだったかも。

一箇所だけあったプチ岩場の手前で登りの方を待つ。
そういえば、最近、登りの時に思うのだが、上の方からガンガン下って来て、
どう考えてもこちらが無理やり避けないと通れない状況になって避ける場面が見られる。
避けるスペースがあまりとれない場面でも、そういうことがあったりする。
北アルプスに来るとほぼ毎回遭遇するが、登り優先っていうのは暗黙なのか、
それとも最近はあんまり関係ないのだろうか。
北アルプス自体そういう気持ちでいかなければいけないところなのか。
よく分からないがしんどい時に無駄なエネルギーを消費させないで欲しい。

雪倉岳方面。

15時00分。三国境。
カロリーメイトで少し休憩し、下山を再開する。


15時45分。小蓮華山。

鹿島槍までの連なり、雲海、バックに槍穂高、そして夕方の光線が険しい山並みを
表現できていい感じ。もう少し雲海があれば最高だったか。




16時35分。もう少しで船越ノ頭。
ここも草紅葉と夕方の光線で斜面が赤くなっている。

船越ノ頭から大池を望む。
池の写りこみと夕景が綺麗。

今日もテン場は大賑わいのようだ。

雷鳥坂を下って、大池の丘(勝手に命名)に戻る。
時刻は17時05分。
テン場までは10分程度か。
日没は18時くらいだから、ここで小一時間撮影することにした。









大池の丘はなかなか展望もよく、夕方の光線で草紅葉が赤く見えたので
少し紅葉している雰囲気は出たかと思う。
ただ大池を完全に俯瞰できないのは惜しいところだ。
僕以外にもここで同じように何人か撮影されていて、
そのうちの一人は、僕と同じように三脚を立て、
場所を変えながら手際よく撮影されていた。
その手際の良さに気を取られながら撮影していると、終わり際に近づいてきて
話しかけてくれた。
「雲が掛かってないから今日はダメやね~。
いや~熱心に撮ってるな~と思って感心してたんだよ。」
その後少し話をして、長野市在住で白馬近辺の山域をメインに撮影活動されている
写真家だったことが分かった。
北アでの岩登りや雪山の話、明らかに山のレベルが違うのが節々に感じ取れた。
写真も山岳メインのようで、雪山も撮られているようだ。
どんな
写真を撮られているのか見たいな~と思いながら話を伺っていた。
僕も、最近山を初めて山の
写真も撮り始めたことを話すと、
「山域は広げず地元のいい山を絞って通えばいいのが撮れるよ」
その言葉に、金剛山や大峰の中でも撮りたい山域を
さらに絞って活動したいと改めて思った。
カメラはNikonとOLYMPUSを持たれていて三脚は耐荷重10kgくらいありそうな
頑丈な三脚だった。
宿泊は同じくテント泊だったので、
写真の話をしながら一緒にテン場まで戻り、
「夜の撮影で会えたら」、と言って別れた。
今日の晩飯はシーフードヌードルとサタケの五目ご飯、そして『氷結レモン』。
晩飯を食べて、またダウンを着たままシュラフに潜りこんだらすぐに睡魔に負けた。
今日は日差しにもやられたし、体力的にも昨日より疲れたな。

睡魔に負けたあとはそのまま本気寝してしまい、結局夜の撮影には出掛けられなかった。
寝る前トイレに行った時に見た星は手が届きそうなほど近くにあって、昨日とは全然違う豪快さだったから
頑張って撮りたかったが、朝3時頃に目が覚めた時も、疲れて二度寝してしまった。
あの写真家はたぶん撮影したんだろうな。
せっかくこんなところまで来たのに、前日に星を撮ったとはいえ、
寝るのを優先するなんて、自分の弱さにちょっと呆れてしまった。
でもメモリーがあと10枚くらいしか残ってなかったのも分かってたから、
たぶん集中できないだろうという計算があったのも事実。
そんな言い訳を頭の中で一人でしながら結局6時半ごろまで爆睡していた。
9時間くらい寝たと思う。。。
そして朝食は昨日の残りのネオソフト(バター入り)とコパンを完食。
最後の大池撮影に出掛けた。
ヤマケイ10月号の紅葉特集、
白馬大池、菊池哲夫先生の写真。
燃えるナナカマドが前衛に写り、バックに大池と、大池の丘。
このアングルを探すが、ナナカマドが全然色づいていないので、
奥まで行かず、手前のところで似た感じで写してみた。
やっぱり雰囲気が全然違う。
紅葉も色づいていないが、池の写りこみも今回は微風のため全く写らず、
時間帯も恐らく影の感じで違うのが分かる。
まあ下見がてら撮影出来たので良かった。
今回、
白馬大池に滞在して、ここは本当に撮影していて面白いなと思った。
違う季節にまた来てみたいし、紅葉リベンジも来年はしたいと思った。






テン場に戻り、テントを撤収する。
帰る準備を終えて自分撮りをしている時に、あの写真家と再会した。
昨日は夜の撮影会をし、朝は小蓮華山付近から日の出を狙ったとのこと…。
小蓮華山って!行動力の違いに脱帽だった。
7Dを貸したり、写真の話をしたりして、下山前の写真談義を楽しんだ。
名前とHPを教えて頂き、記念写真を一緒に撮ってもらった。
「山での記念撮影なんか初めてだよ~」と笑っていた長谷川さんとの2ショット。
帰宅後、早速HPをチェックしリンクさせて頂いた。
楽しい話をありがとうございました!
白馬岳、また来年リベンジに来ます!
その頃にはもっといい写真が撮れてると思います!

ヘリの荷揚げ準備なんかも撮影し、

9時35分、
白馬大池山荘に別れを告げた。

今日は日本海が綺麗に見えている。

10時50分。天狗の庭。

12時20分。蓮華温泉源泉が見えるところまで戻ってきた。

12時30分。
蓮華温泉
登山口に下山。
蓮華温泉の内湯は蓮華温泉ロッジの食堂を通り抜けた先にある。
リンスinシャンプー、ボディーソープは完備で、貴重品ロッカーも脱衣所に有り。
お湯は少し熱めだったが、硫黄の香りと芯までしみるお湯は最高に気持ち良かった。
野天風呂も行きたかったが、膝がいつものように調子が悪かったし(新調リガード膝サポーターも付けたが)、
雲行きもかなり怪しかったので今回は断念した。(その後少しの間やはり雨になった)
今まで日本の北から南までかなりの数の温泉に入ってきたが、
ここはなかなかイイお湯だった。
手もすべすべになり、硫黄の匂いも家まで残っていた。
今までのBEST10には入るかな。 ※あくまで個人的意見です。

148号を南下し、道の駅白馬でお土産の野沢菜をゲット。
蕎麦屋『利根川蕎麦店』で、もりそばを食べる。
少しコシがあって、つるつるした感じの細めの蕎麦。
もちろん美味しく頂いた。
大阪在住の某写真家のブログでも紹介されていたこの蕎麦屋。
夫婦二人で営業しているので混んだらかなり待たされると思うが、
今日は一組が先に居るだけだったのですぐに食べられた。
次回もまた来よう。
ちなみに定休日は水曜日だそうです。




その後、NHKドラマ「おひさま」で賑わう道の駅で、嫁さんに蕎麦のお土産を買い、
豊科ICのマクドで月見バーガーを食べて、家路に着いた。
帰りは豊科ICから自宅まで4時間ちょいで帰れたから、かなりスムーズで楽だった。
今年の紅葉はアルプス全体で例年より遅れているようで、
草紅葉を少し味わうことが出来たくらいだったのが残念だった。
しかし、
白馬大池の景観や、
白馬岳まで雲上に続くトレイルは本当に極上だった。
ここから見える雪倉岳や朝日岳、五竜岳、鹿島槍ヶ岳など、
どこをとっても歩いてみたくなる景色が広がっていて、この山域は非常に気に入った。
たおやかな山容、まさにこの時期にゆったり過ごすにはもってこいの山域だ。
白馬岳は夏に多くの
登山者が来るが、秋になると一気に減るらしい。
僕はこの季節がお薦めだと思った。
長谷川さんとの出会いは、僕にとってはインパクトのある出来事で、
山で人と知り合うのは初めてだったし、同じ写真関係だったこともあって、
楽しい時間を過ごせた。これからも宜しくお願いします。
1回目の紅葉遠征は不発に終わったが、次はどこにしようか。
立山、双六岳、雲ノ平、薬師岳、槍ヶ岳、その辺りが候補に挙がっている。
次は嫁さんも参戦するようで、50Lショートのザックを遂に購入!
今年の色づきはイマイチとの声も聞こえているが、
果たして真っ赤な紅葉は見れるだろうか。撮影機材
CANON EOS 7D
CANON EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM
SIGMA 17-70mm F2.8-4 MACRO HSM
TAMRON SP 70-300mm F4-5.6 Di VC USD (A005)