綿向山~竜王山周回
2月1日(土)
1/31(金)~2/3(月)までの3日間の気温は3月下旬並みとなる予報。あんまり上がり過ぎんといてやと思いながら、2月の予定上、もうここしかないということで、霧氷は期待せず、計画通り綿向山へ行ってきました。昨年か一昨年、段平さんの綿向山の記事を読んで以来ココはいつか行きたいと思っていましたが、昨年12月の那須ヶ原山からの遠望が決め手となり、ようやく歩くことが出来ました。
綿向山は、滋賀県蒲生郡日野町北畑にある標高1,110mの山で、古くから山岳信仰の対象として崇拝されており、山頂には馬見岡綿向神社の奥宮(大嵩神社)が祀られています。冬には三峰山や高見山に負けず劣らずの霧氷が楽しめる山でもあります。また、僕のいなかの水口からも近いので、油日岳や那須ヶ原山と同様に親近感が湧きます。
6時過ぎに道の駅しらとりの郷でアンニョンさんと合流し、7時40分頃、御幸橋駐車場に到着です。最大50台ほどの駐車場はすでに1/3ほどが埋まっていました。W.C.はこの駐車場にはなく、最終分岐の200mほど手前、182号から入ってすぐのW.C.が最寄となります。
駐車場には全く雪がなく地面は乾いています。前日も気温が上がったこともあり、残念ながらスノーシューは置いていくことに。名神蒲生スマートI.C.を降りた地点ではマイナス3℃でしたが、このあたりではすでに0℃まで上がっています。

もふもふと霧氷のどちらも諦めて8時に出発です。

初めは川沿いの林道を進んでいきます。予報どおり晴れてるので気温も上がりそうです。

綿向山麓の接触変質地帯。難しくて内容はよく分かりませんが天然記念物です。

これのことかな?

15分ほどでヒミズ谷出合小屋。登山届はここで提出します。

MTBとトレランは禁止です。MTBが登山道を走ったりするんですね。

小まめに合数や案内の標識が建ってます。

3~4合目の間、あざみ小舎。標識や小屋が多く親切な山ですね。

4合目あたりからようやく雪が出始めました。結構固まってます。

9時14分、5合目避難小屋に到着です。ヤマレコで見た時に「なんて綺麗な小屋なんだ」と思いましたが、実際見ても立派な小屋でした。

さほど広くありませんが、6~7人は休憩出来そうです。

周回コースの最終ピークの竜王山(826m)が見えます。

鐘を鳴らすのを忘れました。。。

「若い力」の下に、『日本初日付高度の山 11月10日標高1,110m「綿向山の日」』と書かれてます。綿向山の日ってそういう意味やったんや。

20分ほどで7合目、行者コバに到着。依然、積雪少なしです。


そして、冬期ルートの登場。夏道は危険につき通行止めになってます。

黄色の注意書きには以下内容が書かれています。改行含め原文ままです。
表参道冬道は積雪期登山の安全
確保のために、綿向生産森林組合
にお願いして利用させて頂いている
ルートです。
トレースを消したり、狭い所での衝
突事故や滑落事故などを防ぐために
「そり」などの使用はしないよう、ご協
力お願いします。
お互いに気持ちの良い登山を心が
けましょう。
綿向山を愛する会
日野町山岳遭難連絡会
安全登山を心がけたいですね。



ところどころ雪面がガチガチに凍ってます。そういう雪面にはチェーンアイゼンがうまく刺さらず、爪の抵抗だけで止まってる感じです。凍結した斜面に対するチェーンアイゼンの弱さを露呈しました。今回のルートは直登だったのでまだましでしたが、トラバースだとチェーンアイゼンでは無理だと思いました。


縦走路が見えてきていよいよ山頂が近づいてきました。先に見えてるピークの右手に最後の登りがあります。

そこを登り切り、10時10分、山頂到着です。

快晴!しかも展望が最高です!想像以上の景色にいつもより長めの撮影時間を頂きました。

正面に座る雨乞岳は威圧感があり、最も存在感を示しています。今日は雨乞岳、鎌ヶ岳を撮る為に久しぶりに望遠レンズを持ってきました。晴れてくれてよかったです。

テレ側MAXの300mmでも登山者の姿は見えず。

急峻な尖峰の鎌ヶ岳。逆光と霞んだ空でくっきり見えません。

鎌ヶ岳と流れる雲。

くっ付いたり千切れたり。色んな模様の雲が流れていきます。

撮影を楽しまれるアンニョンさん。

イブネ、クラシ、チョウシ方面。難しそうですが一度歩いてみたい。

イブネ・クラシ~雨乞岳~鎌ヶ岳~鈴鹿山脈南部が一望出来ます。



一番右に薄っすら見えてる山塊が油日岳、那須ヶ原山あたりか。

30分ほど撮影し、周回コースを北へと向かいます。この先は少しリッジになっているので、スリルを味わいながら慎重に進みます。

幸福ブナ。とりあえずやっときます。

雪が少ないので難なくクリア。


分岐が見えてます。左が周回コース、右がイハイガ岳への稜線です。

振り返って綿向山。アルペンちっくな稜線です。雪が多かったら楽しそうです。

あの分岐をまずは右へ行きます。

イハイガ岳への稜線を下る手前ギリギリまで行くと更に展望が開けます。

イハイガ岳

北に目を向けると御池岳が!テーブルランドに白い塊が残っていますが、全体的に少ないように見えます。再来週に予定しているので、来週の寒気に大いに期待です!

さらに北には霊仙山、その右奥に伊吹山が薄っすらと見えています。※伊吹山は肉眼では分かりませんでした。

雨乞岳は画になり、何枚も撮ってしまいます。

山頂の緩やかな山容と起伏の激しい斜面が特徴的です。

分岐へ戻り、

周回コースへ進みます。

急な下りで凍結しているのでちょっと難儀しました。ロープも設置されていて唯一の危険個所です。

山頂から250mほど下り雪がないところも。この後、小刻みなアップダウンが続きます。




二本の鉄塔が近づいてきました。竜王山の目印です。

オンバノフトコロは「日が当たり暖かく、おばあさんの懐のようである」という意味のようです。(綿向生産森林組合HPより)

12時20分、鉄塔の下に到着。展望がいいのでここで昼食にします。

ラ王袋麺とコンビニおにぎりで雑炊を作り、仕上げはアンニョンさんから頂いた果物でリフレッシュします。今日はポカポカ陽気で風もなく、とても心地よい昼食タイムとなりました。マットとシュラフがあればそのまま寝れそうでした。

綿向山5合目の避難小屋。赤の屋根が目立ってますが、肉眼だと小さくてなかなか見つけ難いです。

雨乞岳とイハイガ岳と縦走路。見る角度が変わると印象が随分違って見えます。

鉄塔と御池岳。

日野町から八日市の街並み。1時間の休憩を終え、13時25分に出発です。

鉄塔から約10分、下り基調で進み最後に少しだけ登って竜王山に到着です。

鉄塔が走る山並みと御池岳。雨乞岳や綿向山の展望はありません。

ここも少し広いので休憩適地ですが、日野町方面の展望しかありません。


登山道はここで左に直角に折れ、西明寺の方へ階段を下りていきます。右上は日野町の街並み。


20分ほど下り、13時54分、竜王山登山口に到着。あとは林道をだらだら歩くだけです。

アンニョンさんから杉と桧の見分け方講座を受けました。アンニョンさん曰く、今年の花粉は例年の1/5とかなり少ないそうですが、着々と飛散の準備をしている茶葉の杉を見ると恐ろしくなります。

こちらは桧の葉。

今下りてきた竜王山を振り返って。

道路沿いの柚子のことや、今日の雪の状態のことなんかを民家の方と話しながら、のんびりと里を歩きました。

霧氷は残念でしたが、快晴の中素晴らしい展望が見れ、撮影と山歩きを存分に楽しめました。
雨乞岳への縦走や春の山野草など、また再訪したくなる魅力的な山でした。
アンニョンさん、今回も同行頂きありがとうございました。
途中で見たウチワカガミ?コイワカガミ?の葉。凄く艶々でした。春に撮影に来たいと思います。

◆ログ
◆C.T.
8:00 御幸橋駐車場
9:14 五合目小屋~休憩 9:26
10:10 綿向山~休憩 10:35
10:50 イハイガ岳方面尾根末端~撮影 11:03
11:05 綿向北尾根分岐
11:40 綿向北西P913
12:20 竜王山東P842(鉄塔下)~昼食 13:25
13:33 竜王山
13:56 竜王山登山口
14:26 御幸橋駐車場
◆TEMP.
0~11℃
◆HOT SPRING
大河原温泉かもしか荘(500円)
http://kamoshika-yado.com/
~撮影機材~
EOS 6D
EF14mm F2.8LⅡ USM
EF24-70mm F4L IS USM
TAMRON SP 70-300mm F4-5.6 Di VC USD (A005)
1/31(金)~2/3(月)までの3日間の気温は3月下旬並みとなる予報。あんまり上がり過ぎんといてやと思いながら、2月の予定上、もうここしかないということで、霧氷は期待せず、計画通り綿向山へ行ってきました。昨年か一昨年、段平さんの綿向山の記事を読んで以来ココはいつか行きたいと思っていましたが、昨年12月の那須ヶ原山からの遠望が決め手となり、ようやく歩くことが出来ました。
綿向山は、滋賀県蒲生郡日野町北畑にある標高1,110mの山で、古くから山岳信仰の対象として崇拝されており、山頂には馬見岡綿向神社の奥宮(大嵩神社)が祀られています。冬には三峰山や高見山に負けず劣らずの霧氷が楽しめる山でもあります。また、僕のいなかの水口からも近いので、油日岳や那須ヶ原山と同様に親近感が湧きます。
6時過ぎに道の駅しらとりの郷でアンニョンさんと合流し、7時40分頃、御幸橋駐車場に到着です。最大50台ほどの駐車場はすでに1/3ほどが埋まっていました。W.C.はこの駐車場にはなく、最終分岐の200mほど手前、182号から入ってすぐのW.C.が最寄となります。
駐車場には全く雪がなく地面は乾いています。前日も気温が上がったこともあり、残念ながらスノーシューは置いていくことに。名神蒲生スマートI.C.を降りた地点ではマイナス3℃でしたが、このあたりではすでに0℃まで上がっています。

もふもふと霧氷のどちらも諦めて8時に出発です。

初めは川沿いの林道を進んでいきます。予報どおり晴れてるので気温も上がりそうです。

綿向山麓の接触変質地帯。難しくて内容はよく分かりませんが天然記念物です。

これのことかな?

15分ほどでヒミズ谷出合小屋。登山届はここで提出します。

MTBとトレランは禁止です。MTBが登山道を走ったりするんですね。

小まめに合数や案内の標識が建ってます。

3~4合目の間、あざみ小舎。標識や小屋が多く親切な山ですね。

4合目あたりからようやく雪が出始めました。結構固まってます。

9時14分、5合目避難小屋に到着です。ヤマレコで見た時に「なんて綺麗な小屋なんだ」と思いましたが、実際見ても立派な小屋でした。

さほど広くありませんが、6~7人は休憩出来そうです。

周回コースの最終ピークの竜王山(826m)が見えます。

鐘を鳴らすのを忘れました。。。

「若い力」の下に、『日本初日付高度の山 11月10日標高1,110m「綿向山の日」』と書かれてます。綿向山の日ってそういう意味やったんや。

20分ほどで7合目、行者コバに到着。依然、積雪少なしです。


そして、冬期ルートの登場。夏道は危険につき通行止めになってます。

黄色の注意書きには以下内容が書かれています。改行含め原文ままです。
表参道冬道は積雪期登山の安全
確保のために、綿向生産森林組合
にお願いして利用させて頂いている
ルートです。
トレースを消したり、狭い所での衝
突事故や滑落事故などを防ぐために
「そり」などの使用はしないよう、ご協
力お願いします。
お互いに気持ちの良い登山を心が
けましょう。
綿向山を愛する会
日野町山岳遭難連絡会
安全登山を心がけたいですね。



ところどころ雪面がガチガチに凍ってます。そういう雪面にはチェーンアイゼンがうまく刺さらず、爪の抵抗だけで止まってる感じです。凍結した斜面に対するチェーンアイゼンの弱さを露呈しました。今回のルートは直登だったのでまだましでしたが、トラバースだとチェーンアイゼンでは無理だと思いました。


縦走路が見えてきていよいよ山頂が近づいてきました。先に見えてるピークの右手に最後の登りがあります。

そこを登り切り、10時10分、山頂到着です。

快晴!しかも展望が最高です!想像以上の景色にいつもより長めの撮影時間を頂きました。

正面に座る雨乞岳は威圧感があり、最も存在感を示しています。今日は雨乞岳、鎌ヶ岳を撮る為に久しぶりに望遠レンズを持ってきました。晴れてくれてよかったです。

テレ側MAXの300mmでも登山者の姿は見えず。

急峻な尖峰の鎌ヶ岳。逆光と霞んだ空でくっきり見えません。

鎌ヶ岳と流れる雲。

くっ付いたり千切れたり。色んな模様の雲が流れていきます。

撮影を楽しまれるアンニョンさん。

イブネ、クラシ、チョウシ方面。難しそうですが一度歩いてみたい。

イブネ・クラシ~雨乞岳~鎌ヶ岳~鈴鹿山脈南部が一望出来ます。



一番右に薄っすら見えてる山塊が油日岳、那須ヶ原山あたりか。

30分ほど撮影し、周回コースを北へと向かいます。この先は少しリッジになっているので、スリルを味わいながら慎重に進みます。

幸福ブナ。とりあえずやっときます。

雪が少ないので難なくクリア。


分岐が見えてます。左が周回コース、右がイハイガ岳への稜線です。

振り返って綿向山。アルペンちっくな稜線です。雪が多かったら楽しそうです。

あの分岐をまずは右へ行きます。

イハイガ岳への稜線を下る手前ギリギリまで行くと更に展望が開けます。

イハイガ岳

北に目を向けると御池岳が!テーブルランドに白い塊が残っていますが、全体的に少ないように見えます。再来週に予定しているので、来週の寒気に大いに期待です!

さらに北には霊仙山、その右奥に伊吹山が薄っすらと見えています。※伊吹山は肉眼では分かりませんでした。

雨乞岳は画になり、何枚も撮ってしまいます。

山頂の緩やかな山容と起伏の激しい斜面が特徴的です。

分岐へ戻り、

周回コースへ進みます。

急な下りで凍結しているのでちょっと難儀しました。ロープも設置されていて唯一の危険個所です。

山頂から250mほど下り雪がないところも。この後、小刻みなアップダウンが続きます。




二本の鉄塔が近づいてきました。竜王山の目印です。

オンバノフトコロは「日が当たり暖かく、おばあさんの懐のようである」という意味のようです。(綿向生産森林組合HPより)

12時20分、鉄塔の下に到着。展望がいいのでここで昼食にします。

ラ王袋麺とコンビニおにぎりで雑炊を作り、仕上げはアンニョンさんから頂いた果物でリフレッシュします。今日はポカポカ陽気で風もなく、とても心地よい昼食タイムとなりました。マットとシュラフがあればそのまま寝れそうでした。

綿向山5合目の避難小屋。赤の屋根が目立ってますが、肉眼だと小さくてなかなか見つけ難いです。

雨乞岳とイハイガ岳と縦走路。見る角度が変わると印象が随分違って見えます。

鉄塔と御池岳。

日野町から八日市の街並み。1時間の休憩を終え、13時25分に出発です。

鉄塔から約10分、下り基調で進み最後に少しだけ登って竜王山に到着です。

鉄塔が走る山並みと御池岳。雨乞岳や綿向山の展望はありません。

ここも少し広いので休憩適地ですが、日野町方面の展望しかありません。


登山道はここで左に直角に折れ、西明寺の方へ階段を下りていきます。右上は日野町の街並み。


20分ほど下り、13時54分、竜王山登山口に到着。あとは林道をだらだら歩くだけです。

アンニョンさんから杉と桧の見分け方講座を受けました。アンニョンさん曰く、今年の花粉は例年の1/5とかなり少ないそうですが、着々と飛散の準備をしている茶葉の杉を見ると恐ろしくなります。

こちらは桧の葉。

今下りてきた竜王山を振り返って。

道路沿いの柚子のことや、今日の雪の状態のことなんかを民家の方と話しながら、のんびりと里を歩きました。

霧氷は残念でしたが、快晴の中素晴らしい展望が見れ、撮影と山歩きを存分に楽しめました。
雨乞岳への縦走や春の山野草など、また再訪したくなる魅力的な山でした。
アンニョンさん、今回も同行頂きありがとうございました。
途中で見たウチワカガミ?コイワカガミ?の葉。凄く艶々でした。春に撮影に来たいと思います。

◆ログ
◆C.T.
8:00 御幸橋駐車場
9:14 五合目小屋~休憩 9:26
10:10 綿向山~休憩 10:35
10:50 イハイガ岳方面尾根末端~撮影 11:03
11:05 綿向北尾根分岐
11:40 綿向北西P913
12:20 竜王山東P842(鉄塔下)~昼食 13:25
13:33 竜王山
13:56 竜王山登山口
14:26 御幸橋駐車場
◆TEMP.
0~11℃
◆HOT SPRING
大河原温泉かもしか荘(500円)
http://kamoshika-yado.com/
~撮影機材~
EOS 6D
EF14mm F2.8LⅡ USM
EF24-70mm F4L IS USM
TAMRON SP 70-300mm F4-5.6 Di VC USD (A005)
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| 鈴鹿山系 | 23:00 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑