明神平
あけましておめでとうございます。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。
昨年の年末年始は、当初、元旦のみ休みだったが急遽31日も休みとなり、
家でゆっくりしようかとも思ったが、嫁さんが『年越しテン泊』にえらい乗り気に
なっていたため、明神平で雪中テン泊とワカンの雪歩きを楽しむことにした。
最近仕事が忙しく、休みが週1日になっているのでこの後もいつテン泊が出来るか
分からないし、年末年始も二日間の休みでは大したことも出来ないので強行することにした。
9時過ぎ、大又林道終点に到着。
道路に雪は少なく、林道終点付近で少し凍っているだけだった。
今日はあまり雪が期待出来ないか。

9時50分。
林道を歩き始めると徐々に雪が深くなってくる。
20分ほど進むと林道の崩壊地点に到着。
台風12号の爪痕が大きく残っている。
復旧までかなり時間が掛かりそうだ。
ここで少し早いがアイゼンを装着。
今日は新調した12本爪のセラッククリップ。
歩いた感じとしては、かなりブレーキが効いた感じがして、たまに踵や側面の爪で
つまづいてしまうことがあった。
しっかり足を上げ、フラットフッティングを意識しないといざという時に危険な目に遭いそう。
このあたりはもう少し慣れるのに時間が掛かりそうだがきちんとマスターしておきたい。
また、岩場での足の乗せ方にも難しい場面があったりしたので、
6本爪の軽アイゼンとは少し頭を切り替えて、改めて12本爪アイゼンでの歩き方を
勉強しておきたい。
ただ、引っ掛かりが凄い分、全く滑らなかったので抜群に安心感はあったが、
明神平ではオーバースペックな感があった。

林道崩壊地点


アイゼンの歩行練習や休憩を取り過ぎたのが響き、
1時間30分くらいでようやく第一渡渉ポイントに到着。
ここの岩に足を乗せるのも少し慎重になった。

嫁さんもアイゼンの引っ掛かりの強さに戸惑いながら、急坂をゆっくり登っていく。

12時頃。ようやく明神滝に到着。
今日は結構凍っていた方だと思う。
撮影でじっと立っているとすぐに冷えてきた。
ここで単独さんが登ってこられて滝の方へ行かれ、
すぐに戻ってきて道を聞かれた。
どうやら明神平は初めてのようだ。


明神滝を超えると景色は一変。
綺麗な霧氷やモンスターが迎えてくれた。





凄過ぎてたまらず記念撮影。
今年はこんな景色をあと何回見られるだろうか。


お気に入りの展望ポイントで薊岳を望む。
ここまで来ればあともう少し。

14時。
明神平に到着。
撮影したりアイゼンを確かめながらゆっくり歩いたり、
休憩もいつも以上に多く取ったので4時間も掛かってる。
普通なら2時間くらいだと思う。






去年同様、天理大の小屋の裏にテントを設営。
そして今日も嫁さんが設置場所の整地をしてくれた。
ショベルを使うのがまだ面白いらしく、こちらにとっては好都合だ。
雪を掻き、ある程度傾斜がなくなるまで雪面を整地する。
その後も、しっかりと足で踏み固めていく。

テントでゆっくりしていると、もう4時過ぎに。
時間も時間なので、昼飯兼用で晩御飯を食べることにした。
今日の晩御飯は年越し蕎麦とその他諸々。
「寒そうやけど、せっかくやから向こうで食べよう」ってことになり、
あしび山荘前の屋根付き休憩場へ移動。
今日は僕たち以外にテン泊者はいない。
ピストンの方達も、もう下山されている。
二人占めの明神平で、夕暮れに包まれながら2011年の忘年会を開いた。




金剛山と葛城山が仲良く手をつないでる。







食後に酒とおつまみを楽しんでいたが、さすがに寒くなってきたので、ここでお開きに。
テントで一旦体を温めてから、夜の撮影に出掛けた。
1枚目は長谷川さんの作品をイメージ(真似)して構図したが、レリーズが壊れていて
バルブ撮影が出来ず、あまり明るく出来なかった。
なかなか難しい。




テントに戻り、残っていたお酒を飲み干し、22時に就寝。
本当に色々あった2011年だが、最後の夜は2012年の平穏を暗示するかのようなとても穏やかな夜だった。

2012年1月1日 5時20分。
冬の清清しい空気とともに、新しい朝を迎えた。
山の上で新年を迎えるのは初めてで、すごく気持ちいい。
というか、山の朝はいつも空気が澄んでて心地よいので、それだけのことかも。
アマノフーズの「たまごスープ」と、焼そばを食べ、
初日の出を見に明神岳へ向かった。
登る途中で7時を過ぎたが太陽は姿を現さなかった。
空を見上げると、昨晩の快晴が嘘のように雲っている。
そういえば、ここ何年か初日の出を見れてない気がするな。

曇りではあるが、当初の予定通り明神岳に向かうことにした。


向こうの方に見えているのは大台ケ原?
雪がすごい量だ。
地図とコンパスをテントに置いてきてしまったので、どの山かよく分からない。

ワカンを楽しみながら約30分ほどで明神岳に到着。
ここから前山へ周回して明神平に戻ることにした。



山専ボトルはかなり使えた。
お湯を入れておけば、コーヒーを飲んだりお湯だけで飲むことも出来る。
今回はお湯だけで飲んでみたが、かなりイケる。
このボトル、3~4時間くらいじゃほとんど冷めない。
これはもう手放せない冬ギアになった。

シカのトレースか?動物トレース図鑑とかあったら調べられるのに…。

思う存分雪歩きを楽しみ、9時頃にテントに戻った。

テントを撤収し、11時に下山開始。
14時前に駐車場に着いた。
楽しみだったやはた温泉は今日までお休み。残念!!
その代わりに、大宇陀温泉「あきのの湯」に寄った。
ここは銭湯みたいな雰囲気だが、弱アルカリのスベスベのいいお湯。
今回は、2日だけの年末年始休暇にも関わらずテン泊を決行したが、
1日目は好天に恵まれ素晴らしい景色が見れて、幸先よく2012年のスタートを切れた。
年初めでいきなり今年のBest3くらいに入る素晴らしい山行だった。
今年も綺麗な景色を見ながら、気持ち良く山を歩き、撮影を楽しみたい。
撮影機材
CANON EOS 7D
CANON EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM
SIGMA 17-70mm F2.8-4 MACRO HSM
本年もどうぞ宜しくお願い致します。
昨年の年末年始は、当初、元旦のみ休みだったが急遽31日も休みとなり、
家でゆっくりしようかとも思ったが、嫁さんが『年越しテン泊』にえらい乗り気に
なっていたため、明神平で雪中テン泊とワカンの雪歩きを楽しむことにした。
最近仕事が忙しく、休みが週1日になっているのでこの後もいつテン泊が出来るか
分からないし、年末年始も二日間の休みでは大したことも出来ないので強行することにした。
9時過ぎ、大又林道終点に到着。
道路に雪は少なく、林道終点付近で少し凍っているだけだった。
今日はあまり雪が期待出来ないか。

9時50分。
林道を歩き始めると徐々に雪が深くなってくる。
20分ほど進むと林道の崩壊地点に到着。
台風12号の爪痕が大きく残っている。
復旧までかなり時間が掛かりそうだ。
ここで少し早いがアイゼンを装着。
今日は新調した12本爪のセラッククリップ。
歩いた感じとしては、かなりブレーキが効いた感じがして、たまに踵や側面の爪で
つまづいてしまうことがあった。
しっかり足を上げ、フラットフッティングを意識しないといざという時に危険な目に遭いそう。
このあたりはもう少し慣れるのに時間が掛かりそうだがきちんとマスターしておきたい。
また、岩場での足の乗せ方にも難しい場面があったりしたので、
6本爪の軽アイゼンとは少し頭を切り替えて、改めて12本爪アイゼンでの歩き方を
勉強しておきたい。
ただ、引っ掛かりが凄い分、全く滑らなかったので抜群に安心感はあったが、
明神平ではオーバースペックな感があった。

林道崩壊地点


アイゼンの歩行練習や休憩を取り過ぎたのが響き、
1時間30分くらいでようやく第一渡渉ポイントに到着。
ここの岩に足を乗せるのも少し慎重になった。

嫁さんもアイゼンの引っ掛かりの強さに戸惑いながら、急坂をゆっくり登っていく。

12時頃。ようやく明神滝に到着。
今日は結構凍っていた方だと思う。
撮影でじっと立っているとすぐに冷えてきた。
ここで単独さんが登ってこられて滝の方へ行かれ、
すぐに戻ってきて道を聞かれた。
どうやら明神平は初めてのようだ。


明神滝を超えると景色は一変。
綺麗な霧氷やモンスターが迎えてくれた。





凄過ぎてたまらず記念撮影。
今年はこんな景色をあと何回見られるだろうか。


お気に入りの展望ポイントで薊岳を望む。
ここまで来ればあともう少し。

14時。
明神平に到着。
撮影したりアイゼンを確かめながらゆっくり歩いたり、
休憩もいつも以上に多く取ったので4時間も掛かってる。
普通なら2時間くらいだと思う。






去年同様、天理大の小屋の裏にテントを設営。
そして今日も嫁さんが設置場所の整地をしてくれた。
ショベルを使うのがまだ面白いらしく、こちらにとっては好都合だ。
雪を掻き、ある程度傾斜がなくなるまで雪面を整地する。
その後も、しっかりと足で踏み固めていく。

テントでゆっくりしていると、もう4時過ぎに。
時間も時間なので、昼飯兼用で晩御飯を食べることにした。
今日の晩御飯は年越し蕎麦とその他諸々。
「寒そうやけど、せっかくやから向こうで食べよう」ってことになり、
あしび山荘前の屋根付き休憩場へ移動。
今日は僕たち以外にテン泊者はいない。
ピストンの方達も、もう下山されている。
二人占めの明神平で、夕暮れに包まれながら2011年の忘年会を開いた。




金剛山と葛城山が仲良く手をつないでる。







食後に酒とおつまみを楽しんでいたが、さすがに寒くなってきたので、ここでお開きに。
テントで一旦体を温めてから、夜の撮影に出掛けた。
1枚目は長谷川さんの作品をイメージ(真似)して構図したが、レリーズが壊れていて
バルブ撮影が出来ず、あまり明るく出来なかった。
なかなか難しい。




テントに戻り、残っていたお酒を飲み干し、22時に就寝。
本当に色々あった2011年だが、最後の夜は2012年の平穏を暗示するかのようなとても穏やかな夜だった。

2012年1月1日 5時20分。
冬の清清しい空気とともに、新しい朝を迎えた。
山の上で新年を迎えるのは初めてで、すごく気持ちいい。
というか、山の朝はいつも空気が澄んでて心地よいので、それだけのことかも。
アマノフーズの「たまごスープ」と、焼そばを食べ、
初日の出を見に明神岳へ向かった。
登る途中で7時を過ぎたが太陽は姿を現さなかった。
空を見上げると、昨晩の快晴が嘘のように雲っている。
そういえば、ここ何年か初日の出を見れてない気がするな。

曇りではあるが、当初の予定通り明神岳に向かうことにした。


向こうの方に見えているのは大台ケ原?
雪がすごい量だ。
地図とコンパスをテントに置いてきてしまったので、どの山かよく分からない。

ワカンを楽しみながら約30分ほどで明神岳に到着。
ここから前山へ周回して明神平に戻ることにした。



山専ボトルはかなり使えた。
お湯を入れておけば、コーヒーを飲んだりお湯だけで飲むことも出来る。
今回はお湯だけで飲んでみたが、かなりイケる。
このボトル、3~4時間くらいじゃほとんど冷めない。
これはもう手放せない冬ギアになった。

シカのトレースか?動物トレース図鑑とかあったら調べられるのに…。

思う存分雪歩きを楽しみ、9時頃にテントに戻った。

テントを撤収し、11時に下山開始。
14時前に駐車場に着いた。
楽しみだったやはた温泉は今日までお休み。残念!!
その代わりに、大宇陀温泉「あきのの湯」に寄った。
ここは銭湯みたいな雰囲気だが、弱アルカリのスベスベのいいお湯。
今回は、2日だけの年末年始休暇にも関わらずテン泊を決行したが、
1日目は好天に恵まれ素晴らしい景色が見れて、幸先よく2012年のスタートを切れた。
年初めでいきなり今年のBest3くらいに入る素晴らしい山行だった。
今年も綺麗な景色を見ながら、気持ち良く山を歩き、撮影を楽しみたい。
撮影機材
CANON EOS 7D
CANON EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM
SIGMA 17-70mm F2.8-4 MACRO HSM
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